商品レビュー
3.5
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タイトルからしてリベラルの自民党批判本かと思いきや、「保守本流」〜「右派ポピュリズム」に至るまでの自民党保守の歴史と、成果・問題点がまとめられていて、大変勉強になった。安倍イズムを継承する高市氏が総理となった今、広く読まれるべき新書である。
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戦後の自民党政治の潮流を概観できる本。 保守本流→平和主義、軽武装、対米協調の吉田ドクトリン。根底には悲惨な戦争を実体験から二度と起こさせないという反戦思想がある。 保守本流を自認する宏池会の岸田氏が、いとも簡単に反撃能力を認め、安保政策を大転換させるに至るまでの大きな流れ、これ...
戦後の自民党政治の潮流を概観できる本。 保守本流→平和主義、軽武装、対米協調の吉田ドクトリン。根底には悲惨な戦争を実体験から二度と起こさせないという反戦思想がある。 保守本流を自認する宏池会の岸田氏が、いとも簡単に反撃能力を認め、安保政策を大転換させるに至るまでの大きな流れ、これが自壊といわれる過程なんだろうか。 保守本流がバラマキ以上の有効打が出せないまま衰退し、著者が異形の保守と形容する新しい保守が、右派ポピュリズムと結びついて台頭してきている。 保守本流の凋落は小沢氏の政治改革に始まり、小泉構造改革、安倍長期政権で決定的になったとの評価。そして、安倍氏の功罪に触れながら、政治のモラルハザードともいえる事態、そして財政規律の崩壊による国債による防衛費の調達に警鐘をならす。 著者の憂いも理解する。戦後保守本流の反戦への思いも大切にしたい。 ロシアや中国が脅威を増す中、現実的な防衛は当然議論されるべきだが、根底に反戦への思いや、軍事費への抑制的な運用も忘れてはならないと思う。
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菊池正史「自壊する保守」(講談社現代新書) 著者は日本テレビ・政治部の記者。安倍政権から石破政権までの現代政治についての論評。著者の立場は吉田茂の軽武装ドクトリンと財政均衡を核とする「保守本流」が正しく、小泉純一郎や安倍晋三のように国民的人気に依拠する政治は間違っているという立場...
菊池正史「自壊する保守」(講談社現代新書) 著者は日本テレビ・政治部の記者。安倍政権から石破政権までの現代政治についての論評。著者の立場は吉田茂の軽武装ドクトリンと財政均衡を核とする「保守本流」が正しく、小泉純一郎や安倍晋三のように国民的人気に依拠する政治は間違っているという立場。安倍以降の政治における安保重視・防衛力増強について「戦争を知る世代がいなくなり戦争の悲惨さを忘れたからだ」というのはあまりにも一面的な見方であろう。
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