ゾウのテウニス

トーン・テレヘン(著者), 長山さき(訳者), たまむらさちこ(絵)

• 販売会社／発売会社: 理論社
• 発売年月日: 2025/06/18
• JAN: 9784652206867

商品レビュー

2025/11/22

装丁をみて一般書かなと思った。
内容を読んでもやはりこれは一般書？と思った。
まあどちらでもいいのだけれど。『ハリネズミの願い』の著者だった。
あれも読んだはずなのにまったく内容が思い出せない…
ニンゲンに囲まれて暮らすゾウのテウニスとお母さん。お父さんは珍しいニンゲンを探しに出かけている探検家だ。寓話なのだな。

2025/11/03

周囲は人間たちが暮らす街に、何故か一家族だけ暮らすゾウの少年が主人公の児童書。
Z会の小1〜2向けの定期配信で紹介されていた本なので、小1の子に読み聞かせるつもりで買ったが……思いのほか難しい。

主人公のテウニス君は、ゾウであるが人間たちが住む街に暮らし学校に通っている。
ゾウであるが故に、他の子たちには出来ることが彼には出来ない（字を書く等）。一方で、他の子には出来ない特技も当然ながら持っている。
ゾウとして人間の街で暮らすと不便なこともたくさんある。でもだからと言って人間になりたいか…？と言われると、必ずしもそうは思わない。
「ふつう」とは何なのか。「ヘン」だとは思われたくない。
父親は長期不在にしており、実質的に母子家庭で育つ彼は、母親にさまざまな疑問をぶつけるが、母親も明確な答えを持っているわけでなく、答えは出ない。

そんな悩める彼の救いはクラスメイトたち。
自分たちとは違うテウニス君を「すごい」と言って感心し、仲間として友達として一緒に遊ぼうと声をかけてくれる。
色んな悩みで頭がぐるぐるとしてきた時、いつもそんな友達との触れ合いでふっと悩みから解き放たれる。

この話に結論はない。
何が良いとも何が良くないとも書かれない。
筆致もシンプルで、テウニス君の心理描写も細かくない。
それだけに、難しい。
でももしかしたら、考えるより、感じる本なのかもしれない。
子供はこの話を聞いて何を感じるのか？
もしかしたら大人よりもすんなり何かを感じ取るかもしれない。

さて、内容とは関係ないが、一つ、出版社に苦情がある。
オランダ本国では児童書として出版されている作品を、漢字を多用しているだけでなく、振り仮名さえほぼ振らずに出版するとはどういう了見なのだろうか。
小4の上の子は読めたが、小1の子には無茶である。
広く読んでもらおうと言う気持ちがそもそも無いのではないかと疑ってしまう。

2025/09/19

ゾウのテウニス

人間の学校に通い言葉を話しお母さんと生活を送っている

お父さんは探検家で家にはいない

人間との違い他の動物との違いを考えているテウニス

他の動物だったかもしれない