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幽霊物件案内 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2025/06/04 |
| JAN | 9784167923808 |
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幽霊物件案内
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商品レビュー
3.7
5件のお客様レビュー
音楽や小説、映画。 どのようなジャンルであれ、ニューウェイブというものが現れるタイミングがあるものでございます。 怪談についてそのあたりを考えてみますと、世界観をキッチリ作りこんで起承転結のある、作品として完成されている稲川淳二御大に代表されるオールドスクールなスタイルから、あ...
音楽や小説、映画。 どのようなジャンルであれ、ニューウェイブというものが現れるタイミングがあるものでございます。 怪談についてそのあたりを考えてみますと、世界観をキッチリ作りこんで起承転結のある、作品として完成されている稲川淳二御大に代表されるオールドスクールなスタイルから、ある時期を境に、ムリにオチをつけず現象としての奇妙な出来事をただ描写して、聞く側がどんどん勝手に考察をふくらませるようなニューウェイブな実話怪談系が主流になってきたように思います。 あとがきによれば本書は25年以上前(2000年)に刊行されたにもかかわらず、スタイルとしてはシンプルに不可解な現象を不可解なまま提示するのみの非常にモダンな感覚を持っていると言えるのかもしれません。 調べてみると「ほん呪」の1作目のリリースが1999年の事だというから、本作も「新耳袋」なんかと共に実話怪談系のはしりだったのではありますまいか。 しかしワタクシとしてはどちらのスタイルも好きなつもりだったんだけれども、このボリュームで実話怪談系のみとなると流石に若干飽きてしまったのも事実…。ジメッとしていない代わりに味気ないと言おうか…。 そんな中でも、語り口がおもしろい社会科教員Nさんシリーズ「光る蛾」、「赤ん坊とベランダ」、「廊下の暗がりにいるもの」。 患者同士の奇妙な交流がユーモラスな「ある入院の体験」。 ラーメン屋で隣の席から聞こえてきた3人組(ニューハーフ、オジサン、ギャル)のおかしな会話をそのまま切り取った「キイちゃんの旦那」。 味わい深い会話と、最後のひと言がイカす「あきる野市の工場」、「様々なお客さん」。 そんでもってネコ娘がなんともかわいらしい「都庁の非常階段」。 このあたりのテイスティな怪談が妙に印象に残ってしまいました。
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物件案内というか、聞いた話を場所ごとにまとめた実話怪談だった。 話し手の話し方の問題か、怪談という因果のよくわからない内容のためか、話の流れがよくわからない箇所や、ハッキリとしたことが書かれずに終わっている話もあり、何度か読み直したものもあった。私個人としては、ちょっと読みにく...
物件案内というか、聞いた話を場所ごとにまとめた実話怪談だった。 話し手の話し方の問題か、怪談という因果のよくわからない内容のためか、話の流れがよくわからない箇所や、ハッキリとしたことが書かれずに終わっている話もあり、何度か読み直したものもあった。私個人としては、ちょっと読みにくい文章だったかも。 ただ、原因と結果がハッキリわかるものでもなく、そもそも原因すら心当たりがないことも多そうなので、よりリアルに近い内容の文章なのかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルに“物件案内”とあるが心霊スポット的な物件を紹介するのではなく、取材した話や著者自身の体験などを、関係する建物(ホテル、住居、学校等)毎に章立てした構成の実話怪談集。'00年刊行の版に書き下ろしを含めた“特別付録”40㌻が追加されている。 四半世紀前の内容そのままだからか、最近の実話怪談に比べ何かネタ(体験談)そのもののザラついたようなダイレクトさを感じるものが多い。それは異様な話に対して過度に肩入れも突き放しもせず、ニュートラルな立ち位置に徹する著者の姿勢からも来ているのかもしれない。そのドライさ故に「え、この人ちょっと倫理観バグってないか……」と感じる箇所も偶にある、が。 旧版で編集を担当した三津田信三氏(当時は編集者)の解説も興味深い。 最もぞわっと来たのは個々の怪談よりも文庫版あとがきの冒頭、 ―本書で語られる物件情報の提供者はことごとく失踪した。 の一文かもしれない。
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