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宮内庁長官 象徴天皇の盾として 講談社現代新書2776
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2025/05/22 |
| JAN | 9784065398036 |

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宮内庁長官 象徴天皇の盾として
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宮内庁長官 象徴天皇の盾として
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商品レビュー
4.4
7件のお客様レビュー
象徴天皇制とは、静かな均衡の上に成り立つ制度なのだという。政治から距離を保ちながら、国民統合の象徴として天皇を支える。その陰で長官は、言葉一つ、所作一つに心を砕いてきた。災害慰問や戦地慰霊に寄り添う姿には、制度を超えた人間的な祈りもにじむ。時に世論や政治との間で板挟みになりながら...
象徴天皇制とは、静かな均衡の上に成り立つ制度なのだという。政治から距離を保ちながら、国民統合の象徴として天皇を支える。その陰で長官は、言葉一つ、所作一つに心を砕いてきた。災害慰問や戦地慰霊に寄り添う姿には、制度を超えた人間的な祈りもにじむ。時に世論や政治との間で板挟みになりながらも、「盾」として前に立つ役割は重い。表に出ぬ者の苦心によって、象徴というかたちは今日も静かに保たれている。
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我々が「宮内庁」と聞いて一般的にイメージするのは、天皇皇后両陛下の身の回りの世話、スケジュール管理、儀式の進行管理などを行う姿ですが、これは本来「オク」と呼ばれる天皇皇后専従の秘書室的な役割を指します。 これを率いるのが「オモテ」と呼ばれる機能です。これは皇室全般の総務・人事・...
我々が「宮内庁」と聞いて一般的にイメージするのは、天皇皇后両陛下の身の回りの世話、スケジュール管理、儀式の進行管理などを行う姿ですが、これは本来「オク」と呼ばれる天皇皇后専従の秘書室的な役割を指します。 これを率いるのが「オモテ」と呼ばれる機能です。これは皇室全般の総務・人事・経理、さらには「営業的側面」までを担う行政組織であり、そのトップが宮内庁長官です。本書は、象徴天皇制の維持や代替わりの儀式、皇位継承問題など、政府と皇室の板挟みになりながら、その危ういバランスの中で奮闘し、苦悩する歴代長官たちにスポットを当てています。 私はこれまで、漫画や歴史書を通じて昭和天皇などの「皇室コンテンツ」を好んで読んできましたが、本書を読んで、天皇個人の発言に関する一次資料は少ないということが意外でした。 「オモテ」側の長官や次長クラスの動向は、国会議事録や官庁文書として公的な記録に残ります。しかし、長官個人の日記や回顧録はほぼ皆無です。宇佐美毅氏が日記を処分し、藤森昭一氏もメモ類を徹底して処分したエピソードが紹介されていますが、これは天皇と政治の間に立つという極めて微妙な立場ゆえ、記録が残ることによる政治的リスクを避けたのではないかと本書では分析されています。 対照的に、「オク」側の侍従や侍従長クラスは、日記や回顧録の刊行例が比較的多く見られます。侍従は天皇の最も近くに侍る存在ですが、政治的決定には直接関与しないため、書き残すことへの心理的ハードルが低かったと考えられます。公刊された記録の多くは、皇室のイメージを損ねないよう配慮されていますが、一方で田島道治氏の備忘録『拝謁記』には、昭和天皇の生々しい肉声が記録されていました。貞明皇后との確執など、親族に対するネガティブな発言までもが含まれるこの資料は、今や歴史的な一級資料となっています。 また、皇太子妃の選考問題や、代替わり儀式の舞台裏を描いたエピソードも非常に読み応えがありました。天皇の「お気持ち」を最も深く理解しながらも、皇室典範や政府の意向を精査し、時には非情な「汚れ役」や「調整役」を引き受けなければならない長官たちの姿には、てつもない苦労があったでしょうね... 昨今の代替わりや女性・女系天皇を巡る議論は記憶に新しいですが、メディアやSNSの断片的な情報だけで全体を把握したつもりにならず、新聞や宮内庁ホームページの記者会見要旨などを自らチェックする姿勢を大切にしたいと感じました。右派やリベラル派といった特定のイデオロギーによる意見だけでなく、実務を担う宮内庁がどのような見解を持ち、どのような論理で動いているのかについても教えられた一冊でした。
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【宮内庁長官】 井上 亮 著 「これ、面白いよ」と渡されました。普通なら読まないタイトルですが、「お薦め」なので読んでみました。結果、これは確かに面白かったです。 著者・井上亮氏のプロフィールには、「全国紙記者」とありますが、日経新聞の宮内庁担当。宮廷用語で、「ウラ(侍従...
【宮内庁長官】 井上 亮 著 「これ、面白いよ」と渡されました。普通なら読まないタイトルですが、「お薦め」なので読んでみました。結果、これは確かに面白かったです。 著者・井上亮氏のプロフィールには、「全国紙記者」とありますが、日経新聞の宮内庁担当。宮廷用語で、「ウラ(侍従長)」と「オモテ(宮内庁長官)」があるそうですが、これは「オモテ」を書いたもの。「象徴天皇の盾として」の副題どおり、天皇を政治利用とする政権・政治家、騒ぎ立てるマスコミや世論から、盾となって立ちはだかる歴代宮内庁長官の姿が描かれています。また、「昭和~平成~令和」天皇の言行録や、(やはり天皇も人間なので)感情を露わにする場面などが書かれ、「あのことは、こういうことだったのか」と理解できました。最後に、皇室継承についての著者コメントがありますが、個人的にはこれが納得のいく内容でした。 奇しくも、NHK「映像の世紀」は「昭和天皇(前編・後編)」で、ちょうど読み終えたタイミング。それにしても、自分には絶対この役職は務まらない(それ以前に声もかからないでしょうが)と思わされた一冊です。
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