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獄門橋 ハヤカワ・ミステリ2016
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2025/05/09 |
| JAN | 9784150020163 |
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獄門橋
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2025年の34冊目は、エイミー・チュアの「獄門橋」です。素晴らしい作品だと思います。 舞台は、第二次大戦中の1944年のカリフォルニア州バークレーです。主人公は、市警の刑事アル・サリヴァンです。〈クレアモント・ホテル〉の一室で、フランクリン・ルーズベルトと大統領選を争ったウォルター・ウィルキンソンが殺されます。たまたま事件直前にホテルに居た事も有り、サリヴァンが捜査の指揮を取る事になります。 事件は、カリフォルニアの名家ベインブリッジ家や蒋介石夫人のマダム・チャンが絡み、複雑な様相を帯びて行きます。一人として正しい証言をしない事件の関係者達に捜査の行方は、二転三転とします。 私立探偵風でも有り、ミステリーとしても十分に素晴らしいですが、それだけでは有りません。ベインブリッジ家三世代の物語にもなっている点、大戦中の日系人の強制収容の話、主人公サリヴァンがメキシコ人とのハーフという生立ちでメキシコ人の強制退去の話も触れられる等、当時の世相や雰囲気が良く表れており、より重層的でミステリーだけではない物語に仕上がっています。 文句なしに年間ベスト10級だと思います。 タイトルの「獄門橋」は、原題の通り、1937年に竣工したサンフランシスコの象徴、ゴールデン・ゲート・ブリッジの事です。多くの日本人移民が、この橋の下を越えて新天地に到着した事に思い馳せると、よりタイトルの意味が見えて来ると思います。 ☆4.8
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オリジナルタイトルは『THE GOLDEN GATE』。邦題は『獄門橋』。編集さんが横溝ファンだったのかしらん。そうではなくて、という編集部による解説が巻末についている。本筋の謎解きの背後に戦中(戦前、戦後も変わらないけれども)アメリカの有色人種への偏見が垣間見れるが、時にそれが...
オリジナルタイトルは『THE GOLDEN GATE』。邦題は『獄門橋』。編集さんが横溝ファンだったのかしらん。そうではなくて、という編集部による解説が巻末についている。本筋の謎解きの背後に戦中(戦前、戦後も変わらないけれども)アメリカの有色人種への偏見が垣間見れるが、時にそれが前景へ。案外それこそを書きたかったのかも。wikiによれば、筆者は中国系フィリピン人の家庭に生まれたとある。
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1930~40年代の米国の社会は現代の社会に似てる、というか変わってないのか。 人種差別、格差、諸々。
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