路面電車で楽しむレトロな小旅行 TOKYO NEWS BOOKS

杉﨑行恭(著者), 坪内政美(写真家)

• 販売会社／発売会社: 東京ニュース通信社/講談社
• 発売年月日: 2025/04/02
• JAN: 9784065389911

商品レビュー

2025/05/03

札幌市電

中心テーマ: 北海道の主要都市である札幌の街を走る札幌市電の利便性と、近代的な都市景観と歴史的な魅力を併せ持つ沿線の特徴を紹介します。
重要なパート:
路線のループ化とその効果: 利便性向上に貢献したループ化と、安全な乗降のためのサイドリザベーションという仕組み。
札幌の都市構造: マス目状の街路を走る路線と、車窓から感じられる北の大都会の景観。
狸小路商店街の歴史的価値: 北海道でも古い商店街の一つであり、昔懐かしい店の存在と長いアーケードの特徴。
札幌市資料館の文化的意義: かつての控訴院を再活用した文化施設であり、札幌軟石を使った歴史的建造物として国の重要文化財に指定されている点。
最新車両の導入: ループ化に合わせて導入された低床連接車A1200形電車「ポラリス」（愛称ノペルサの観覧車に由来）。初の低床車両であることの意義。
専門的な内容:
都市計画における路面電車の役割と、ループ化によるネットワーク効果。
鉄道工学におけるサイドリザベーションの安全性。
都市史における商店街の変遷と地域経済への貢献。
建築史における札幌軟石の利用と歴史的建造物の保存。
車両技術における低床車両の導入とバリアフリー化。
函館市電

中心テーマ: 港町函館の歴史と風土を感じさせる函館市電の路線網と、過去の大火からの復興の歴史、そして沿線の多様な表情を紹介します。
重要なパート:
歴史と復興: 1934年の函館大火における東京からの車両提供というエピソードが示す、歴史の深さと人々の繋がり。
独特のY字形路線網: 湯の川と函館どつく前を結ぶ5系統、十字街から谷地頭へ向かう2系統という基本的な路線構造。
沿線の性格の違い: 五稜郭方面の生活路線としての側面と、函館山周辺の観光路線としての側面。
主要な経由地: 函館空港に近い起点の湯の川、五稜郭、かつて遊郭があった松風町、函館駅前、函館山方面の谷地頭など、各停留場の持つ歴史的・地理的な意味合い。
クランク状の路線: 松風町から函館駅前に向かう特徴的なカーブ。
専門的な内容:
都市交通史における路面電車の役割と、都市構造への影響。
災害復興における公共交通機関の重要性。
地域史における遊郭の存在と都市の発展。
観光地理学における路面電車の観光資源としての活用。
鉄道運行における系統分離と効率化。
宇都宮ライトレール

中心テーマ: 2023年に開業したばかりの宇都宮ライトレールの導入背景、最新技術、そして郊外の風景と工業団地を結ぶ新しい鉄道風景を紹介します。
重要なパート:
導入の目的: 宇都宮市東部の工業団地へのアクセス改善という明確な目的。自動車社会における新たな公共交通の意義。
最新技術の体感: 滑るような乗り心地が示す、新しい鉄道技術。
沿線の風景の変化: 郊外の田園地帯と大規模な工業団地という、エリアごとの対照的な風景。
路線の概要: 宇都宮駅東口を起点とし、平石、ゆいの杜中央などを経て、芳賀・高根沢工業団地に至る路線。
利用者の特性: 通勤・通学ニーズが約7～8割を占めるという利用状況。
車両と運賃: 3両編成の車両と、大人150円から400円の運賃。
関連施設: 平石停留場近くの車両基地、宇都宮駅東口の江戸時代の横町像。