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博士の長靴 ポプラ文庫
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博士の長靴 ポプラ文庫

瀧羽麻子(著者)

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博士の長靴 ポプラ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2025/01/04
JAN 9784591185025

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博士の長靴

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商品レビュー

3.9

23件のお客様レビュー

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2026/08/05

読後感が、雨上がりのさわやかな空気のよう。ホコリやチリが洗い清められて網戸をそよ風が抜けて行くみたいな、大昔におじいちゃんおばあちゃんの家で畳に寝っ転がっていた時間を思い出しました。 今の夏は暑過ぎるので閉め切った部屋でクーラーの風を浴びて過ごしたり、あまりにも過剰なゲリラ豪雨に...

読後感が、雨上がりのさわやかな空気のよう。ホコリやチリが洗い清められて網戸をそよ風が抜けて行くみたいな、大昔におじいちゃんおばあちゃんの家で畳に寝っ転がっていた時間を思い出しました。 今の夏は暑過ぎるので閉め切った部屋でクーラーの風を浴びて過ごしたり、あまりにも過剰なゲリラ豪雨に見舞われたりと風情もへったくれも無いのがかなしい。データ上はそんなに変わってないんだよ、みたいな意見も見かけるけど心情的には確実に蒸し暑くなっている気がするのだからしょうがない。 『うさぎパン』(9784344416215)以来2作目の瀧羽麻子先生の作品、本作もとっても良かった。 まず装丁が素敵。雨粒が宝石みたいに見えてた感性はもう私の中には1ミリも残っちゃいないし傘持ってくの面倒くさいなあとか雨ガッパは荷物になるし干すのがまた面倒くさいなあとかそんな事ばっかりが頭をよぎるけれども、日々の中でじっと空を眺めるだけの時間とか絶対必要だと思うんですよね。確かに子どもは「あの雲がまぐろのお寿司に見える」とか話しかけてくれるので、子どもらが自然にそうやって色々な事を感じたりする稀有な時間に大人が習い事だったり小言ばっかり詰め込んで奪ってしまってはならないと思うので、私も接し方を考えなきゃなと思いました。 傘の形の小さなしおりもかわいい。黄色い傘と赤い傘で現在と過去を繋いでいるのかな。 さて物語はといえば、二十四節気の節目を大切に過ごす習慣がある〈藤巻家〉一族の1958年から2022年までの様子を描いた連作小説。藤巻の人が主人公の話もあるし、お隣さんや浮気相手など他者視点から藤巻さんちを捉える章もある。 設定からして丁寧な暮らしを送る人々によるひたすら折り目正しき日々を読むのかなと思っていたら、思いの外に人間味あふれる人物達が登場してきて奥深い。 色々な好人物が登場するのだが、私が惹かれたのは〈藤巻和也〉。タイトルの『博士』である〈藤巻昭彦〉を父に持ちながらも勉強には然程身が入らないのだが絵を描くことが好きで、作中では彼が中3から62歳になるまでの物語が書かれている。結局画家として大成はせず、39歳の時には上述したように妻子がありながら浮気をしてしまう身持ちの悪さ。なんだけど、人間としての魅力は備えており何だか憎めない。 「あのひとは、おれのことなんか興味がない」 「親父があんなに楽しそうにしてるの、はじめて見たよ。いつも家ではたいくつなんだろうね。おれたちじゃ話し相手になれないもんね」(ともにp76) と語るように、学者である父と自らを較べて引け目を感じている様子がありつつ、「一九九八年、藤巻和也作、「夏至の朝」」(p154)という彼の絵画作品の描写からは決して父を毛嫌いしているだけではなくて父の背中や仕事をしっかりと認めているのだという素直さが伝わってくる。巻末の《藤巻博士一家とともに楽しむ二十四節気》の夏至の項には「早起きして日の出を見る。」(p261)とあるので、和也も早起きして日の出を見る昭彦に付き合っていたのだなぁ、というところが窺い知れる。 62歳になった和也が駅で孫を出迎えるシーンでは「真っ赤なダウンジャケットを着て、ポケットに手をつっこんでいる。」(p216)とあり、なんだか粋を感じるのと、彼も父に似てやっぱり個性的な面があるなと感ぜられて、さり気ないけど良い場面。 子どもが小さい時にどれだけ食卓を一緒に囲めるか。 並んで傘をさしながら散歩をするような時間を過ごせるか。 季節の巡りを祝いながら共に過ごせる時を喜べるか。 そんな事へ思いを馳せた読書でした。素晴らしい家族小説だったなと思います。 1刷 2026.8.5

Posted by ブクログ

2026/04/30

同じ家の人間でもそれぞれ違うということが分かりました。 語り手が短編ごとに変わっていき、楽しめました。

Posted by ブクログ

2026/01/20

浮世離れした気象の専門家の藤巻博士とその家族や周囲の人の短編連作集。博士のひ孫世代までが描かれる。 良かったけど博士の息子のふり◯話はちょっと…。でも時代の流れに伴う親子、身内の繋がりの変化も感じられもしたのかな?

Posted by ブクログ

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