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失敗の本質 日本軍の組織論的研究 中公文庫
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失敗の本質 日本軍の組織論的研究 中公文庫

戸部良一(著者), 寺本義也(著者), 鎌田伸一(著者), 杉之尾孝生(著者), 村井友秀(著者), 野中郁次郎(著者)

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失敗の本質 日本軍の組織論的研究 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2024/12/23
JAN 9784122075931

失敗の本質

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2025/02/05

1. あいまいな戦略目的 - 軍事作戦には明確な戦略目的が必要であり、目的があいまいだと必ず失敗する。 - 日本軍の作戦目的はしばしば不明確で、特にノモンハン事件では大本営が明確な判断を示さず、関東軍の独断専行を許した。 - ミッドウェーやレイテ海戦でも目的の不明確さが露呈し、艦...

1. あいまいな戦略目的 - 軍事作戦には明確な戦略目的が必要であり、目的があいまいだと必ず失敗する。 - 日本軍の作戦目的はしばしば不明確で、特にノモンハン事件では大本営が明確な判断を示さず、関東軍の独断専行を許した。 - ミッドウェーやレイテ海戦でも目的の不明確さが露呈し、艦艇や航空機の展開での判断ミスを誘発した。 2. 戦略の不一致 - 日本海軍と陸軍の間で戦略的な意見の不一致が見られた。 - 特にミッドウェー作戦では、連合艦隊の戦略が大本営の意向と整合していなかった。 3. 組織的な学習の欠如 - 日本軍は敵の戦力を過小評価し、自軍の戦力を過大評価する傾向があった。 - 失敗した戦法や戦略を分析し改良することが行われず、教条的な戦術が繰り返された。 - 組織内部での情報共有システムが不足し、戦場の報告が適切にフィードバックされなかった。 4. 自律性と適応力の欠如 - 日本軍は官僚制と集団主義が混在した組織であり、環境の変化に適応するダイナミズムを欠いていた。 - 高級指揮官の人事が平時の安定志向で行われ、戦時における迅速な対応ができなかった。 5. 結論 - 日本軍は明確な戦略と目的の欠如、組織的な学習の不備、戦略的意見の不一致、自律性の欠如が主な失敗の要因であった。 - 今日の組織においても、これらの教訓を生かすことが重要であり、柔軟な対応力と学習能力を持つ組織を構築する必要がある。

Posted by ブクログ

2025/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【なぜ読むか】 日経「リーダーの本棚」で小池百合子の座右の書として紹介されていたのをはじめおすすめされているのを見た記憶があった。時間がある時に読んでみたいと思っており、時間があったので書店で見つけたので買ってみた。 組織をマネジメントする時に、参考になる一冊だと思った。 【読む前に持っていた仮説】 私の知る範囲での結論は、陸軍と海軍の仲間割れとも言うべき組織内不和のことだと思う。 組織は同じ目的のために最善の手段を検討すべきであるのに、リソースの重複や体面を気にするがゆえに、無駄なリソース消費が行われていたという。 日本が敗戦してしまった原因を組織論に求めるのならば、そこではないか。 【結論(答え合わせ)】 特定の戦略原型に徹底的に適応しすぎて、学習棄却ができず自己革新能力を失ってしまったこと。 奇しくも結論はダーウィンの進化論の言葉が当てはまると思った。➡最も強いものは変化に適応できるもの 日本軍は過去の成功体験を当時の環境(具体的には日露戦争当時の認識から第一次世界大戦を経て、近代戦における重要な戦略・物資など)が変わっていることを認識できないままに組織学習(過剰な適応)を繰り返し、特異な組織となっていた。適応しすぎて過去の成功例を教条的なまでに支持し、同じ戦略を墨守してしまった。そのため、生き残るために必要な自己革新能力を失った。 【感想】 読むのが結構大変だった。少し古い本だからか、学者が書いているからか、熟語の意味を調べながら読むため時間がかかった。ひどいときは1ページで5.5分なんてペースの時も。集中して読まなくてはいけない。 この本を読み、6つのポイントとなった戦いの解説を読んだことで、太平洋戦争が「物量でかなわないのに軍部の暴走で始まった、負け戦前提の戦争」という認識から「日本軍の組織的失敗がなければ、有利な形で戦争終結がなしえたかもしれない」という歴史認識に転換された。 【これから読む人へ】 文庫版あとがきを読むと、重要なポイントが要約されている。時間がない人はここから読むといいかもしれない。

Posted by ブクログ