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文字禍 乙女の本棚
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文字禍 乙女の本棚

中島敦(著者), しきみ(絵)

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文字禍 乙女の本棚

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 立東舎/リットーミュージック
発売年月日 2024/12/13
JAN 9784845641567

文字禍

¥1,705

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2025/02/06

アッシリヤの碩学ナブ・アヘ・エリバ博士が、「文字の精霊」が人間に及ぼす災いについて研究するうち、分析的思考や文字そのものへの否定にまで陥り、アッシュールバニパル王に進言するものの認められない。 やがて大地震で自家の書架が倒れ、"文字共の凄まじい呪の声"とともに...

アッシリヤの碩学ナブ・アヘ・エリバ博士が、「文字の精霊」が人間に及ぼす災いについて研究するうち、分析的思考や文字そのものへの否定にまで陥り、アッシュールバニパル王に進言するものの認められない。 やがて大地震で自家の書架が倒れ、"文字共の凄まじい呪の声"とともに落ちかかってきた書籍(当時の粘土板)の下敷きとなり、圧死してしまうという最期を迎える。 「文字ノ害タル、人間ノ頭脳ヲ犯シ、精神ヲ痲痺セシムルニ至ッテ、スナワチ極マル。」 文字を精霊に見立て、文字を学び言葉を手に入れた者たちはつぎつぎと狂わされる、とする見解には思わず頷かされるばかりだった。 文字を使っているだなんて思い上がりもいいところで、我々は文字の精霊に使われる下僕に過ぎないのだ。書籍に埋もれて死んでしまうというのも半ば本望では。

Posted by ブクログ

2024/12/05

はい、アンサーレビューの『読まずにレビュー』第6弾です!(ドゴーン!) *『読まずにレビュー』とは? 表紙と題名、作者のみを手がかりに本の内容を推理し、感想まで書いちゃう!という革命的レビューです!(先に表紙拡大して確認してみてね) しかも今回は発売前に書いちゃいます! 挑戦は...

はい、アンサーレビューの『読まずにレビュー』第6弾です!(ドゴーン!) *『読まずにレビュー』とは? 表紙と題名、作者のみを手がかりに本の内容を推理し、感想まで書いちゃう!という革命的レビューです!(先に表紙拡大して確認してみてね) しかも今回は発売前に書いちゃいます! 挑戦は受けて立つ!( ゚д゚ )クワッ!! (挑戦されてない) はい中島敦さんの『文字禍』ですよ まずもうね顔色が悪い! 確実になんかヤバい感じの風土病ですよ おそらく中央アフリカですよ 水際対策必至ですよ そしてタイトルは『文字禍』です 「禍」の意味としては「よろこばしくない事柄。不幸をひきおこす原因。災難。」てなことらしいんですが、あれ?なんか最近こんな言葉聞いたことあったような… ( ゚д゚)ハッ! そう!「コロナ禍」です! 〈あらすじ〉 時は2070年、人類は新型文字ウィルスによって実にその7割が死に絶え絶滅の危機に瀕していた 新型文字ウィルスとは中央アフリカの奥地で発見された「文字」である その「文字」を読むことで感染し、肌に文字が浮かびあがり、高熱と呼吸困難とたわ言により死に至る また既存の「文字」と融合し変異を繰り返すことでワクチンの製造が非常に困難であり、世界中の高名な医学博士、薬学博士が日々研究を重ねるも有効な対策を見出せずにいた そんな中、世界保健機構テコネノ・カツカレ事務総長は切り札を投入する 全人類の希望を背負い中央アフリカへと降りたった”言語学者”志木実の闘いが始まる! 2024年版「このSFがすごい!」1位の話題作です! 〈感想〉 まじ泣ける! 実とチームを組む個性豊かな面々が、みんな素敵なのよ! わいが特に好きなのは落語家の三遊亭小円昇ね ふだんはおちゃらけてるんだけど、決めるときは決める!かっこよ! そして「文字ウィルス」の謎がもの凄かった!まさか中央アフリカからマチュピチュに繋がるとは!(ごめんちょっとネタバレ) ただ、まだ謎は残ってるので、これは続編に期待かな

Posted by ブクログ

2024/12/04

最近、読まないでレビューをあげるという画期的な読書家さんがいらっしゃる あなたのことよ、ひまわり師匠 そこで、私は、本日の中島敦さんの命日に 乙女の本棚「文字禍」 発売前レビューをさせていただき できれば、中島敦さんの李陵・山月記以外の作品を知っていただきたいなと思うのです ...

最近、読まないでレビューをあげるという画期的な読書家さんがいらっしゃる あなたのことよ、ひまわり師匠 そこで、私は、本日の中島敦さんの命日に 乙女の本棚「文字禍」 発売前レビューをさせていただき できれば、中島敦さんの李陵・山月記以外の作品を知っていただきたいなと思うのです とはいえ、1942年の作品なので、他の方法でも読むことができます 今回は青空文庫を利用させていただきました 発売後、図書館が購入を決め 予約して イラストのイメージの答え合わせができるのは 半年くらい先かなと思っています 1942年の2月に文學界へ掲載 その年の12月4日気管支喘息で亡くなりました 古代アッシリア 紙はなく文字記録が粘土板にされていた時代 一人の老博士と文字のお話 大王の命令により文字の研究に没頭する博士 線の交差でしかない文字の存在が与える音と意味 そこに「文字の精霊」を認める 文字の災は人々に広まる 文字に頼りすぎ本質を見失う人々 王に文字に支配されている報告をした博士 文字の書かれた粘土板で圧死する 文字にないものは存在しない 一つの文字に支配されつつある文明 文字に対する恐れでもあり その影響への敬意も感じる 昨年は乙女の本棚「山月記」を登録したのですが 中島敦で検索しても本棚の中で検索できない 乙女の本棚さん、どういう事?

Posted by ブクログ