ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 映画オリジナル脚本版

J.K.ローリング(著者), 松岡佑子(監訳)

• 販売会社／発売会社: 静山社
• 発売年月日: 2024/11/08
• JAN: 9784863899063

商品レビュー

2025/02/13

ダンブルドアが好きなので読んだ。
ハリー・ポッターシリーズで、ダンブルドアの心情はあまり書かれないので、この舞台脚本で読めてとても良かった。

p.139
ダンブルドアが映像を見ている。苦しい記憶だ。ダンブルドアは後悔でいっぱいだが、もっと苦しいのは、人生の中でただ一度、自分が完全に理解されていると感じた時を懐かしむ気持ちだ。

p.158-159 みぞの鏡
(血の出ている手を握り合う2人)
ダンブルドアは鏡を覆いたくなる衝動と戦いながら顔をそむける。
勇気を奮い起こして、ダンブルドアが目を上げる。
(血が一つになり、小瓶ができる)
イメージが薄れて、黒い背景に囲まれた現在のグリンデルバルドが、鏡の中から微笑みかけている。

p.264
ニュート:血の誓いですね？
ダンブルドアは、ひどく恥じ入って頷く。
ダンブルドア:(強く動かされて)マーリン！一体どうやってこれを…？

p.266
ニュート:破壊することはできますか？
ダンブルドア:たぶん…たぶんな。
強い感情に圧倒され、涙を浮かべながら、ダンブルドアは快活に話そうとする。
ダンブルドア:(二フラーに)お茶を飲むかね？

天才が故に深い孤独を抱えるダンブルドアにとって、グリンデルバルドとの絆は、大変な後悔の種ではあるが、何ものにも変え難い深い喜びでもあるのだなぁと改めて感じた。