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えほんよんで どこへいきたい?
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えほんよんで どこへいきたい?

服部千春(著者), こがしわかおり(絵)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩崎書店
発売年月日 2024/10/17
JAN 9784265831289

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2024/11/13

 いつもの図書館の新刊コーナーより(2024年)。  子どもにとって絵本というのは、その場にいながら、どこへでも行くことができるし、何にでもなることができる、そんな夢のような存在であることをタイトルからも感じ取ることができる。  しかし、ここではそうしたことができるのにはちょ...

 いつもの図書館の新刊コーナーより(2024年)。  子どもにとって絵本というのは、その場にいながら、どこへでも行くことができるし、何にでもなることができる、そんな夢のような存在であることをタイトルからも感じ取ることができる。  しかし、ここではそうしたことができるのにはちょっとした理由があることを、お話を読み進めていくにつれて、子どもが自ら実感していく喜びも得ることができて、やがてはそれが、家族皆の絆を深める大きな要因にもなっていることから、絵本自体の素晴らしさも然る事ながら、実はそれを引き出しているのは私たち人間なんだという素晴らしさを教えてくれること、いわゆる、読み聞かせのもたらす素晴らしさに繋がっている点に、このお話を書かれた服部千春さんの主旨があるのだと思う。  こがしわかおりさんの緩い優しさに包まれた淡い水彩は、見ていて気分を穏やかにリラックスさせてくれる効果があるようで、そうした印象は、女の子「モモ」に読み聞かせしている時のお母さんからも感じられた、それは読み聞かせの素晴らしさが絵本の内容だけではなく、親子が共に過ごす素敵な時間でもあって、更には子どもが絵本の世界に入り込める雰囲気がいかに大切であるのかもよく表していた、それは子どもが成長したときにふと思い出す、その時の親の温もりであることからも明らかなように、子どもにとって包み込まれるような確かな安心感があるからこそ、読み聞かせをしてほしいのであって、それを理解することによって、きっと絵本の世界も子どもの生きる世界もより楽しくなるのだろう。  そう考えると、それを広げるのも狭めるのも、それをする人の気持ち次第なんだということ以上に、その温もりを通しては決して嘘を付けない、親子間の率直な気持ちを確認し合う貴重な時間なのかもしれないが、本書ではそれを最初から上手くできる人は誰もいないといった視点で、読み聞かせの敷居を低くしながらも、ではなぜそれが上手くなるのかという理由に肯けるものがある上に、それは子どもにとって、あなたのことが好きと言われているような愛情表現にも変わる、そんな子どもの成長にも大きく関わった読み聞かせの素晴らしさを、本書は教えてくれたのだと思う。

Posted by ブクログ

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