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ようこそ伊勢やなぎみち商店街へ 瓦版とあおさのみそ汁 集英社オレンジ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2024/10/17 |
JAN | 9784086805841 |
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
商店街の皆さんが本当に暖かくて、そして頼もしくもあって、こんな商店街がそばにあればなと切に思った。 自分の地元の商店街は寂れる一方なので、代替わりをしながらも続いているお店、祖母の意志を継いで孫が出店なんて展開を作中に見ると、まだまだ商店街も頑張れるんだなと希望が持てた。 何より、作中の健一さんの文章のあたたかみが……癒された。 そこに至るまでには胸の痛む展開もあったのだけれども。 家族のすれ違いだったり、シングルマザーの苦悩だったり、死別だったり。 でも、それも商店街の人たちの人情が支えになり、乗り越えるきっかけになるから、各話を読んだ後はほっこりできるという。 ただ最後の最後にあったエピソードだけは、この読後感が得にくいという。 ちょっとした種明かしではあるのだが、個人的には蛇足のように感じてしまった。 最後までほんわか雰囲気で終わってほしかったな……
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Amazonの紹介より とある事情で心身を壊し、東京での仕事を辞め、地元の三重県伊勢市にある柳道商店街へ帰ってきた青年・健一。駐車場係員として働きながら徐々に社会復帰を図っていたある日、フリーペーパーの編集長を務める幼馴染・晴人に頼まれ、商店街の人々にまつわるコラムを書くことにな...
Amazonの紹介より とある事情で心身を壊し、東京での仕事を辞め、地元の三重県伊勢市にある柳道商店街へ帰ってきた青年・健一。駐車場係員として働きながら徐々に社会復帰を図っていたある日、フリーペーパーの編集長を務める幼馴染・晴人に頼まれ、商店街の人々にまつわるコラムを書くことになる。伊勢出身の小説家で、健一の母親も大ファンである絃來田兼人の作品を読んで実家の寿司屋を継ぐために帰ってきた青年や、モラハラ彼氏と別れられずにいる大学の同級生の妹、絃來田の小説の主人公に憧れて孤軍奮闘するシングルマザー、小料理屋という祖母の夢を叶えるため東京から地元に帰ってきた孫たち……商店街の内外からやってくる様々な人たちとの出会いと交流を通じ、健一は商店街という場所の温かさ、文章というものの持つ影響力を実感していく。人と人との縁がつなぐ、希望と再生の物語。 困った時は皆助けてくれる。商店街の人達のほっとけない精神と温かさが心地よく、行ってみたくなりました。 舞台となる場所は伊勢市にある商店街。実際にあるわけではありませんが、参考となった商店街は存在します。 「高柳商店街」と「しんみち商店街」の2つなのですが、おそらく、この2つの名前を一緒にして、「やなぎみち商店街」をもじったかと思います。 そこの商店街の駐車場の係員として働く健一が、コラムを機に様々な人々と出会います。 全4話で、各話ごとに人々が異なっていきますが、どの話も、人情味あふれるストーリーになっています。偶然すぎじゃない?と思うほど、コンパクトに話がまとまっているのですが、良いストーリーになっていて、ほっこりとした気持ちにもなりました。 なんといっても、注目は各話に主人公が書いたコラムがあります。なんでこんなに文章力が豊かなのか。その答えは、後半で明らかになります。とある事情とも絡んでいて、驚きでした。ミステリーではありませんが、ちゃんと伏線が張られていて、集約されていく爽快感は良かったです。 健一にとっては、段々と傷が癒えていく過程に、良くなってほしいなと思いました。 その一方で、商店街の人達は溌剌としていて、何でこんなに元気なのかなと思うくらいでした。 それでいて、一見さんでも、優しく接しているのも印象的で、それは伊勢市に限らず、全国の商店街でも、それが言えます。 がっつりと伊勢を紹介しているわけではないので、皆さんの近くの大きな商店街に置き換えても楽しめるかと思います。人の温かさ、優しさを感じられた作品でした。
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