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週刊文春WOMAN 2024 秋号(vоl.23) 大特集 パートナーは必要? 文春ムック
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2024/09/21 |
JAN | 9784160070882 |
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週刊文春WOMAN 2024 秋号(vоl.23)
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週刊文春WOMAN 2024 秋号(vоl.23)
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『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者、三宅香帆さんが東畑開人さんと対談したとXで投稿していたので、読んでみた。 見開き4ページの対談はすごく興味深く、気づきにあふれていた。 (ちなみにその投稿で紹介されていた三宅さんのnote記事「競争すると、孤独になるのか?孤独が薄れるのか?」も良かった) 対談記事の中で「ゾンビ化」「麻痺」というキーワードが目に止まった。 ****** 東畑 うーん、ゾンビ化は悪いことではないからねえ。ただ、ゾンビ化の辛さはあると思うんですよ。寂しさや痛みを放置するということだから。一緒にいるのに1人だと感じてしまう、この寂しさを埋めるために、仕事に打ち込むかもしれないし、不倫するかもしれないし、酒を飲むかもしれない。なんにせよ、痛みは痛みですね。でも、これを臨床の場で指摘するとクライエントは苦しくなりますね。 三宅 「ここがあなたは痛いんでしょう」と指摘されるのが嫌ということですね。 東畑 「なんでそんな面倒臭い話するんですか」って。面倒臭い、疲れる……これは麻痺の語彙ですね。 三宅 ああ、面白い。疲れって麻痺なんですね。 東畑 痛いとか寂しいは感情だけど、疲れるや面倒臭いは麻痺なんだよね。 ****** ここ最近、何かと自分は疲れていて、なにもかもが面倒臭い。生きるのが面倒臭くなっているといっても過言じゃない。数ヶ月前からこの「症状」と向き合い続けてきて、ひとつの解として「洞窟タイム(一人になる時間)」を積極的に取るという結論にたどりついた。この洞窟タイムには仕事に没頭することも、一人でぼーっとすることも、ランニングみたいに身体を動かすことも含まれる。 ただこれは、いずれにしても自分の感情と向き合う行為とはちょっと異なる。以前カウンセラーの人に「マインドフルネスなど自分の気持ちと向き合う時間を取るといいですよ」と言われたけど、ほぼそれはできてない。なんだか面倒臭いからだ。 仮にこの面倒臭いという気持ちが「傷」と向き合うことを無意識的に避けていることだとしたら、自分の「傷」はどこにあるのだろうか?そんな問いが浮かんだ。 先日、会社のとあるチームのプロジェクトが満了を迎え、大打ち上げ会が行われた。Airbnbでワンルームを借り、そこでパーティをした。備え付けの大きなテレビでYotubeで流行りの音楽を流し、談笑しながら、時折歌ったり手振りで軽く踊ったりするメンバーがいた。ちょっとだけ、羨ましかった。 歌とか、踊りとか、苦手なことを振られた時に人は「面倒臭い」と強く感じる。それは「傷」とはちょっと違うことかもしれないけど、許せない自分がそこにいる場合も結構あると思う。特に歌や踊りは、自分の感情をさらけ出す行為にとても近い。 大学時代、バンド練習でメンバーとセッションすることが気持ちよかったのを思い出す。週に1回のその時間が、大事なものだと感じていた。あれは普段解放できない自分がそこにいたからかもしれない。 自分には、許せない自分が存在していて、それがゆえに自分の感情の一部押し殺している。親しい友人や家族にでさえさらけ出せない自分がいる。そこに「傷」なるものがあるのかもしれない。走るという行為も、感情とは遠くない身体的行為だと思うけど、歌うとか、踊るとか、「面倒臭い」と思う(でも本当は憧れている)行為と向き合ってみてもいいかもしれない。 一人になりたいというより、自由になりたいのかもしれない。それは物理的に誰かといることへの疲れ、誰かから離れたい気持ちだと思っていたけど、それ以上に自分の中にある「傷」がうずくからなんだと思う。
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