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石灰工場
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石灰工場

トーマス・ベルンハルト(著者), 飯島雄太郎(訳者)

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石灰工場

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2024/09/24
JAN 9784309209128

石灰工場

¥3,135

商品レビュー

3.5

3件のお客様レビュー

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2025/07/29

人生を賭けた論文を書くために、過酷な環境の石灰工場へやってきたコンラート。人生と夫婦関係のどん詰まりで彼が妻を殺すに至った経緯がほぼ全編にわたり又聞きの形で綴られるが、この語りの形式が屈折したリズムと妙な軽さを生み、悲劇のはずがどうにも喜劇のように読めてしまう一因になっている。さ...

人生を賭けた論文を書くために、過酷な環境の石灰工場へやってきたコンラート。人生と夫婦関係のどん詰まりで彼が妻を殺すに至った経緯がほぼ全編にわたり又聞きの形で綴られるが、この語りの形式が屈折したリズムと妙な軽さを生み、悲劇のはずがどうにも喜劇のように読めてしまう一因になっている。さすがに終盤は痛ましかったけれど。コンラートの絶望は普遍的なものであり、彼の脳内での逡巡は痛ましいのだが、日々の行動の描写は悲劇から遠ざかってしまう。  語り手の私が生命保険の営業というのもまた奇妙な設定で、本文の九割はコンラートの喋っていたことなんだけども、たまに自分の営業成果についてしれっと紛れ込ませてくる感じは嫌いじゃない。コンラートは論文を全く書けずじまいだったのに、この作品自体は(特に真摯な動機があるようにも見えない)語り手が人から聞いた話を無造作につらつらと書き連ねたように見える形になっているのも味わいがある。章立ても改行もなく一見読みにくそうではあるものの、苦いユーモアが好みなのもあり意外にリーダビリティもよく面白かった。

Posted by ブクログ

2024/12/26

石灰工場という閉鎖空間と隙間がほぼないくらいにびっちりと埋め尽くされた文字。読んでいて頭が痛くなってくる作品だった。夫はなぜ石灰工場で妻を殺すに至ったのか?

Posted by ブクログ

2024/11/13

モノクロのタイトルが暗示するとおりの陰鬱な小説(ベルンハルトに陽気さを求める人もいないと思うが)。論文を書くために石灰工場に住む男がいかにして妻を殺すに至ったのか、という話を又聞きの形で記述していくが、展開されるのはむしろ、いつまで経っても論文を書き始められない男の果てしない逡巡...

モノクロのタイトルが暗示するとおりの陰鬱な小説(ベルンハルトに陽気さを求める人もいないと思うが)。論文を書くために石灰工場に住む男がいかにして妻を殺すに至ったのか、という話を又聞きの形で記述していくが、展開されるのはむしろ、いつまで経っても論文を書き始められない男の果てしない逡巡。論文を書き上げるためにはどんな努力も犠牲も厭わないのに、肝心の執筆を前にすると恐れをなしてしまう男の姿は、成功を夢見ながら自分の才能を信じきれない市井の人々を見ているようで、どこまでも切実で実感がこもっていると思った。短編「縁なし帽」は読みやすかったが、徹底的に狂気的な長編がやっぱりこの人の本領なんだと思う。

Posted by ブクログ

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