ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人(8) 集英社オレンジ文庫

小湊悠貴(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2024/09/19
• JAN: 9784086805780

商品レビュー

2025/01/30

シリーズ第八弾。

横浜山手にあるクラシカルな洋館ホテル〈猫番館〉を舞台にした、ハートウォーミングシリーズもついに最終巻でございます。

ブライダルフェアの準備に湧く〈猫番館〉。
今回は料理人の早乙女さんや大学生アルバイトの桃田くん等のスタッフにフィーチャーすることで〈猫番館〉が働き甲斐のある素敵な職場だということが伝わってきましたね。

一方、順調に交際を続けていた紗良と要ですが、厳格な紗良のお祖父さまに要との仲を知られてしまったり、ドレスデザイナーで要の元カノである花帆さんの“ポロリ”によって（これわざとじゃないよね？）、紗良の心がザワついてしまい、結果二人の間がギクシャクしてしまうという場面も・・。
とはいえ、著者の小湊さんが「ハッピーエンドが大好き」とあとがきに書かれているように、何があってもすべて良き方向に向かうのでご安心を！

私なんてブライダルフェア当日の“思わぬアクシデント”が起こった時、“キターー━(ﾟ∀ﾟ)━! アタックチャンス！！（←？）”とばかりに、“もう、ここは「彼」の出番でしょ！！”と却ってウキウキしちゃいましたからね～(´艸｀*)。

ところで、“キターー━(ﾟ∀ﾟ)━!”といえば、小湊作品の別シリーズ『ゆきうさぎのお品書き 』の“ミスター当て馬”でお馴染みだった（？）、あの“彼”が登場！
おお♪彼女さんができたんですねー・・彼には幸せになって欲しかったので良かったです～。

と、いうことで最高のブライダルフェアで期待通りの幸せいっぱいのラストでございました。

紗良の焼く美味しそうなパン、隼介さんの作る絶品料理、要さんをはじめ一流のサービスを提供してくれるスタッフ達、そして美しい「看板猫」のマダムが迎えてくれる、夢のような空間〈猫番館〉の物語（マダムの「TeaTime」にも癒されておりました）も、この巻で最後と思うとやはり寂しいですね～。

ですが、作中であからさまにプッシュされていた和菓子屋〈ことりや〉が舞台の、小湊さんの新シリーズ『若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話』でもきっと『猫番館』のキャラ達がゲスト登場してきそうな予感がしておりますし、あとがきでアンソロジー短編集『とっておきのおやつ』に"『猫番館シリーズ』に深くかかわる物語が収録されている”、とのことですので、そちらも読んでみたいと思った次第です～。
（超どうでもいい独り言ですが、ブクログ本棚の登録タグを著者ごとにしているので、アンソロジーの場合タグ付けをどうしたもんかな・・と悩んでおります(;´∀｀)）

2025/01/18

もっと読みたい！知りたい！
登場人物たちの思いやりを感じました
気になる脇役キャラたちのこともまた書いてくださると嬉しいです。
魅力的な本。いろんな人に勧めたいな

2025/01/13

好きなシリーズが完結した寂しさもあり、ハッピーエンドで幸福感もあり、複雑な気持ち……。
あとがきで『ハッピーエンドが好き』と書かれていたので、著者の他シリーズも読んでいきたい。