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裏金国家 日本を覆う「2015年体制」の呪縛 朝日新書970
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2024/09/13 |
JAN | 9784022952783 |
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裏金国家
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
ポッドキャストでよく聴いていた金子節は辛辣な内容でも語り口が心地よく、同感同感と何度も頷いていた。 本書は経済学者としての見識に溢れ、我が国の現状分析、裏金と国の行く末との関係、さらには国自体が裏金を作り出す「裏金国家」と堕していることへの鋭い追及も鮮やかである。 先など意識せず...
ポッドキャストでよく聴いていた金子節は辛辣な内容でも語り口が心地よく、同感同感と何度も頷いていた。 本書は経済学者としての見識に溢れ、我が国の現状分析、裏金と国の行く末との関係、さらには国自体が裏金を作り出す「裏金国家」と堕していることへの鋭い追及も鮮やかである。 先など意識せず今だけ儲かればいいという経団連等の害悪は裁かれるべきだし、先を見せないことに注力する政、官、マスメディアもひっくり返す必要がある。 衆院選で自民は大きく衰退したが、案の定ここぞとばかりすり寄る輩が国民の願いを台無しにしようとしている今、金子勝の「令和船中八策」に学ぶべきだと思えた。
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2015年体制・ディストピア: 日本政治の腐った根っこ 2015年体制 世襲という病 自浄能力なき隠蔽国家―腐敗が止まらない仕組み: 検察の権力チェック・自民党の自浄能力期待できず 自民党内のアリバイ的処分と法改正 政治資金規正法改正の自民党案の欺瞞性 裏金国家―国が腐るとはどう...
2015年体制・ディストピア: 日本政治の腐った根っこ 2015年体制 世襲という病 自浄能力なき隠蔽国家―腐敗が止まらない仕組み: 検察の権力チェック・自民党の自浄能力期待できず 自民党内のアリバイ的処分と法改正 政治資金規正法改正の自民党案の欺瞞性 裏金国家―国が腐るとはどういうことか: 惨事便乗型資本主義 国家的な裏金作り 円安インフレと防衛費膨張の悪循環 投機マネーに狙われる国 ずるずるとした滅び 裏金国家の経済政策―仲間内資本主義日本: 第プーチン型権力 リフレ派とMMTが日本経済を滅ぼす 政府の産業政策が衰退を加速 ディストピアから脱する道: 政権交代が必須 円安インフレと格差拡大を防ぐ 防衛費膨張を止めイノベーティブ福祉国家へ 地方衰退を食い止める いかにして少子化を食い止めるか
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興味深く読んだ。頁を繰る手が停め悪くなり、素早く読了に至った。 「判り悪い?」と思っていたことに関して踏み込んで解説するような感で、そこから更に踏み込んで色々と考えられることの話題を展開して纏めている。こういうような「考える材料」は必要なモノであると思う。 最近は、「裏金」という...
興味深く読んだ。頁を繰る手が停め悪くなり、素早く読了に至った。 「判り悪い?」と思っていたことに関して踏み込んで解説するような感で、そこから更に踏み込んで色々と考えられることの話題を展開して纏めている。こういうような「考える材料」は必要なモノであると思う。 最近は、「裏金」という語が随分と耳目に触れたと思う。政治資金を巡り、政治家達が正当とは言い難い手法で不透明な資金を集めていて、課税される収入に見做されるモノを秘匿するような事迄していたようだというのが、最近耳目に触れた「裏金」という話題だった。が、著者はこの「裏金」というモノを少し押し拡げた観方を示している。政が私されるような様子が著しく進む中、妥当性に関して論議の余地が大きい政策が繰り返され、政府迄が正当とは言い難い手法で、後の時代に禍根を残しそうな様子で金を遣っているのだとする。国そのものが「裏金」に塗れて、何とかしなければならないような状態であることを知って考えるべきだとしているのである。 政が私されるような様子が著しく進み、近年の至っているが、その様子を著者は「2015年体制」と呼んでいる。“主流”とされる考え方と少し違う“非主流”、“主流”に批判的な“反主流”というのが在り得る。これらの中、“主流”だけを取上げるようになり、公安部門に在ったような警察官僚出身者を官邸で登用して要職に就け、政権への忖度ばかりが前面に出る体制を築き上げ、報道や学術界の自由な活動を妨げるようなことをして、「仲間内」ばかりを利するような、必ずしも妥当性が高いとも思えない経済政策を採り続け、他に大切な事が多々在る中で「裏金」的手法で防衛費を増やし続け、大切な事を国会ではなく閣議で決めてしまうというような様子で眼を覆いたくなるという論が本書では展開されている。そういうような様子が2015年頃から顕著になったとして、著者は「2015年体制」という用語を用いている。 何かの選挙で、「当選して何事かを為すという以上に、当選して地位に就くことが目的?」と感じさせる言辞を弄して、そういう雰囲気を醸し出す方達を見掛けないでもない気がする。本書では、そういう人達が余りに多く、幅を利かせ過ぎているとしている。個人的には、そういうことになると「有権者??」ということになってしまうような気もする。が、「裏金」というような手法迄在って、各地方が「仲間内」で固められ、外れると生きて行き悪いという様子迄作られてしまっていて、悪弊から抜けられないという論が本書では展開されている。 個人的には思う。少なくとも「公文書改竄」で思い詰めて自死に至った方が在った件の「落とし前」位はつけるべきではないだろうか?その件も本書では取上げられている。大切なことだ。 極最近、与野党で新たなリーダーが各々選任されたという様子である。新たなリーダー達の下で何か動きが在るのかもしれない。そんな時期であるが故に、本書で取上げられている話題は価値が高い。広く本書を御薦めしたい。
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