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バルバロッサ 最前線のドイツ兵が見た独ソ戦
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バルバロッサ 最前線のドイツ兵が見た独ソ戦

ジョナサン・トリッグ(著者), 辻元よしふみ(訳者)

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バルバロッサ 最前線のドイツ兵が見た独ソ戦

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2024/08/27
JAN 9784309229287

バルバロッサ 最前線のドイツ兵が見た独ソ戦

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2025/01/08

従軍した兵士の手記をベースにバルバロッサ作戦の経過が淡々と語られる。 戦後に改めて書かれたものはどうしても美化や隠蔽を疑わざるを得ないが、多くの一般兵が戦地から本国に当てた手紙は、検閲を割り引いても、生々しい戦争の実像を明らかにしてくれる。 過酷な自然環境、苛烈な戦闘、物資の欠...

従軍した兵士の手記をベースにバルバロッサ作戦の経過が淡々と語られる。 戦後に改めて書かれたものはどうしても美化や隠蔽を疑わざるを得ないが、多くの一般兵が戦地から本国に当てた手紙は、検閲を割り引いても、生々しい戦争の実像を明らかにしてくれる。 過酷な自然環境、苛烈な戦闘、物資の欠乏、敵兵や住民に対する残酷な仕打ちと報復の連鎖... お高く止まったリベラルの善悪観など持ち出すまでもなく、事実の列挙だけで戦争の惨禍は十分に伝わる。 第二次世界大戦以降の総力戦では、兵器や戦術や作戦で多少の優位があったところで巨大なリソースを有する米ソに勝利する可能性は「ゼロ」であり、バルバロッサ作戦はヒトラーの戦争指導に関係なく「始まった時点で失敗が確定していた」という本書の主張は、連戦連勝していたはずなのに経済封鎖によって貧窮していたドイツの国民生活や、必要数に全く追い付かない軍需生産能力、完璧な奇襲成功による緒戦の電撃的勝利でも覆らないほどの敵戦力数量として裏付けられている。東のほうにも同じような国があった気がするが。 ドイツが勝利する可能性として、「チャーチルの登場以前にイギリスを屈服させ」「ソ連内部で反スターリンの活動が激化し」「日本が東方から侵攻して」「ソ連が米国からの支援を得られず」「ソ連の敗色が濃いと見て他国(中華民国、トルコあたり?)も参戦」したらあるいはひょっとして... とあったのは「事実上ゼロ」の表現としてなかなか辛辣だった。

Posted by ブクログ