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ケストナーの戦争日記 1941-1945
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2024/08/23 |
JAN | 9784000616515 |
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ケストナーの戦争日記 1941-1945
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「終戦日記」と読み比べると元々書かれていない事をケストナーが加筆している個所が多々ある。グデーリアンの邦題「電撃戦」で書かれている宣伝省次官ヴェルナー・ナウマンから依頼された談話は「戦争日記」では単に彼の発言を引用しているだけだが「終戦日記」ではポーランド人の地主からダイペンホー...
「終戦日記」と読み比べると元々書かれていない事をケストナーが加筆している個所が多々ある。グデーリアンの邦題「電撃戦」で書かれている宣伝省次官ヴェルナー・ナウマンから依頼された談話は「戦争日記」では単に彼の発言を引用しているだけだが「終戦日記」ではポーランド人の地主からダイペンホーフを略奪したグデーリアンに代表される当時の国防軍の軍人批判を書き加えているので「終戦日記」は「青い本」こと「戦争日記」を元にした日記体の実録と見た方がいい。「終戦日記」は1961年に刊行されているので1951年に刊行されたグデーリアンの回想録をケストナーが読んで書き加えた可能性はありそうだ。 邦訳者のあとがきには第三帝国前後の日記としてケストナーが関わりを持ったコンラート・ラッテのUボート生活で深いつながりを持つルート・アンドレアス-フリードリヒの「ベルリン地下組織」と「舞台・ベルリン」が出て来ないので知らないのだろうか?「ペーター・シュナイダーが編纂したコンラート・ラッテの回想」つまり「せめて一時間だけでも」には「ベルリン地下組織」が言及されているが。278頁には「一九四五年以降に成立した長編小説のメモの中でも」ケストナーが「HJの記章をつけ、母親を連れてレオンに来た若いバウアー」と書いたとあるが「せめて一時間だけでも」ではラッテは「HJの記章」ではなく労働戦線の記章をつけて地下生活した記述があり、両親が強制収容所に送られて一人になってからケストナーと会っている事になっている。ラッテが強制収容所に送られなかったのは注釈にある田中路子とつながりがあったというDDR時代の有名人になったヴォルフガング・ハーリヒの裁判に証人として出廷する為。田中路子がゲスターポなどに面が割れているハーリヒが関わるKPDの組織と関係あったとは知らなかった。 「せめて一時間だけでも」によるとハーリヒは脱走した上にKPDのパンフを持って逮捕されたのに死刑どころか強制収容所や執行猶予部隊送りにもならずに「三ヶ月の禁固刑」で済んだとある。「除隊」とあるのは両親が有名人なので、それで済んだという事?
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