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一億年のテレスコープ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2024/08/19 |
JAN | 9784152103581 |
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一億年のテレスコープ
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一億年のテレスコープ
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商品レビュー
4.8
5件のお客様レビュー
学生男女3人の天文サークル青春SFかなって余裕かましてたら、ドカンとやられましたよ。遠未来、現在(から未来と言おうか)、遠過去と、3つの時代・空間が一章というセットで、第9章まで物語が展開するのだけど、その怒涛の展開たるや、こんな人(作者)が地球にいたのかと驚くしかないほどだ。が...
学生男女3人の天文サークル青春SFかなって余裕かましてたら、ドカンとやられましたよ。遠未来、現在(から未来と言おうか)、遠過去と、3つの時代・空間が一章というセットで、第9章まで物語が展開するのだけど、その怒涛の展開たるや、こんな人(作者)が地球にいたのかと驚くしかないほどだ。が、宇宙が舞台の数億年に及ぶ物語ではあるのだけど、あくまで主人公の望(のぞむ)は天文サークルの学生マインドな純粋さで時代を、空間を、そしてアレを軽々と渡っていく。その等身大さと物語の壮大さのギャップが起こす目眩を楽しめるのは、まったくもって幸せな経験だなとしみじみ思うわけです。
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「法治の獣」の春暮康一の最新作「一億年のテレスコープ」は先行してSFマガジン8月号に冒頭170枚を掲載するという早川書房の熱の入れようを感じた。作者初の長編とのことなので、この続きは単行本を買って楽しんで下さいということだ。巨大な電波望遠鏡(テレスコープ)を作るために宇宙を旅する...
「法治の獣」の春暮康一の最新作「一億年のテレスコープ」は先行してSFマガジン8月号に冒頭170枚を掲載するという早川書房の熱の入れようを感じた。作者初の長編とのことなので、この続きは単行本を買って楽しんで下さいということだ。巨大な電波望遠鏡(テレスコープ)を作るために宇宙を旅するのかと思いきや、全く想像のつかない話に展開していくという、作者の途轍もない発想力に脱帽した。これは今度の星雲賞を筆頭としてあらゆる賞を総なめしようと目論んでいるな。まあ、それに相当することは間違いないだろう。小松左京のようなスケールの大きさや光瀬龍のような宇宙の寂寞感も感じ取ることができる一方で、語り口は現代調でとても読み易かった。地球外生命とのファーストコンタクトのオーソリティーであることは有名だが、本作品はそれを上回るスケールの大きさが特徴。アニメ化するのにはかなりの工夫が必要と思われるが、誰かコミカライズしてくれないかな、難しいけど。 一昨年、NHKのサイエンスZEROで「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の特集をやっていたのを思い出した。有名な「ハッブル宇宙望遠鏡」よりもかなり高精細な画像に驚いた記憶がある。可視光線(VIS)よりも赤外線(IR)を観測した方が、遠くの宇宙を見るだけではなく分光学を用いて大気の成分まで観測することができるのはかなり大きな利点であると腑に落ちた記憶もある。本書の他にも手を変え品を変えた望遠鏡に関するSFが最近多くなってきた。サイエンスZEROでの高精細画像はそれほど巨大なインパクトがあったのだろう。これからもこの望遠鏡にインスパイアされた作品が出てくるのではないだろうか。 この作品を読んでいる最中に、WEB本の雑誌(文:牧眞司)を見てしまった。しっかりと読んでしまった。これにはあらすじがしっかり書かれていた。まいっちゃったな。気づいた時にはこのあらすじを最後まで読み切っていた。あらすじは書いちゃいかんよ、あらすじは。もう心が折れてしまって、一気に読書欲が減退し、これ以上読むのをやめてしまおうかと思ったが、あらすじ以外にも重要な部分が満載だったので、本当に途中でやめなくて良かった。 本書は9部構成で、大まかに3つのお話(本編・遠過去・遠未来)が並行して進む。推理小説で多く使われる手法だが、これよりも遥かに予想を上回る結合力を最後に見せてくれた。強烈なのは最後の2行。これに尽きる。もう一つの仕掛けは目次にある四角囲み数字に。最初は何かの順番だろうと思った程度だったが、本書を読み終えてもう一度四角囲み数字に従ってざっと読んでみたら、そうか、そう言う事だったのかと改めてこの作品の素晴らしさを実感できた。これは一冊で二度美味しいということですね。
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読みながらワクワク感が止まらなかった。 3つの視点で物語が進み、それらが巡り巡って ラストに行きつく流れは秀逸だと思う。 普段SF小説はあまり読まないけれど、この小説はとても楽しみながら読めた。
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