隠された遺体 日航123便墜落事件

青山透子(著者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2024/08/16
• JAN: 9784309032023

商品レビュー

2024/12/21

新聞書評で見かけて気になった本。読みはじめてすぐに「なんか攻撃的な文章だな」と感じた。彼女たちの敵は国とJALと自衛隊。きっと彼女の「真実」にも「事実」はあるのだと思う。知らなかったこともたくさん書いてあったし。ただ、私は彼女の論説を100%信じることはできないなぁ、と思いました。

2024/12/17

以前に『日航123便墜落の新事実』を読んだ。
ブクログを知る前で読書手帳には2020.11.3と記されていた。そのときの感想でこれは事故ではなく事件だと書いてあった。

本書は、そのときよりももっと内容も深くなっていると感じたのは裁判所での様子や記者会見の資料など実際の判決文もあったこと。

それに今回は、看護婦が見た隠された遺体である。
実際に携わった看護婦の見たものが、どうして隠蔽されていたのか。

そして、今年2024年1月2日に羽田空港でJAL516便が海上保安庁の飛行機と衝突し、炎上大破した件は、記憶に新しいが今現在も原因がはっきりしてなく終息したかたちとなっている。
すべての対応がおざなりで、「隠蔽はなかった」「コメントの必要はない」で済ますことに憤りを感じた。

2024/11/10

奇しくも、この本を読み終えた11/10付の産経新聞記事に、JAL側が一般公開している123便の事故後の後部圧力隔壁を、事故の教訓として、一般公開されていることを知りました。これはJAL側が事故はあくまでも後部圧力隔壁の破損によるものと、一方的に主張しているに過ぎないのではと思われました。
青山さんらが掴んだ証拠の、異常外力着力点による墜落原因は裁判で、取り上げられることもなく、ボイスレコーダーや、フライトレコーダーの開示を斥けられ、吉備素子さんの訴えを棄却した、この国の司法はいったいどうなっているのか？ただただ疑問だらけの、この国の情けなさを露呈しているとしか思えてなりませんでした。
この国の司法は、未だ独立してないものと、判断せざる得ません。これは永久に、日本の最大の汚点として、歴史に刻まれることでしょう。