キングの身代金 新訳版 87分署シリーズ ハヤカワ・ミステリ文庫

エド・マクベイン(著者), 堂場瞬一(訳者)

• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 2024/08/05
• JAN: 9784150708108

商品レビュー

2024/10/27

〈87分署〉シリーズは初めて。
警察小説なので、トリックもだが人間ドラマも中心に。続いてシリーズを読んでみるか。

2024/10/18

堂場先生が翻訳されたという事で
初めて海外の作品を読んだ。

書かれた時代が古いのもあってか
読み慣れない文章で夢中になる感覚がなかった。
シリーズ作品・映画化と知らないことばかりで、後追いにはなるが追ってみようと思った。

他人の子に自分の地位を、資産をかけれるかという、難しい誘拐事件。
その地位を掴むために努力をしたと何度も表現されており、彼の葛藤をすごく感じた。

新たな作品と出会えた

2024/10/12

アメリカの大都市アイソラで、大会社重役ダグラス・キングの運転手の息子が誘拐された。犯人はキングの子と間違えたのだ。身代金を払えばキングは破産。しかし人道的には……一方、アイソラ市警87分署のキャレラ刑事らは犯人との交渉のためキング邸に赴くが、主人が非協力的で捜査は難航。まもなく身代金の受け渡し時刻が迫る――。警察小説の金字塔にして映画「天国と地獄」の原作が堂場瞬一の新訳で蘇る。

新訳が出たので、40年ぶりに再読。大学生の頃、87分署シリーズはかなり読んだ。表紙がイラスト、テレビシリーズ「裸の街」の写真とまちまちで、「クレアが死んでいる」は市川崑監督の「幸福」の写真だった。「天国と地獄」は読後にBSで観たような記憶がある。この小説の肝だけを生かして、あんな傑作を作り出すとは、黒澤組はすごい。ちなみに先日観た、「スオミの話をしよう」の冒頭は「天国と地獄」をかなり意識していると思う。