鷹の飛翔

堂場瞬一(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2024/07/31
• JAN: 9784065358627

商品レビュー

2024/09/12

第二次世界大戦中からの物語。最終話かな。一気に完読。激動の世の中が伝わった6冊。今後も変わる世界ですが平和な日々を願う。

2024/09/08

東日本大震災の翌年、2012年に都内で起きた４件の殺人事件。
被害者が全員四半世紀前のとない飛翔弾事件の容疑者だったことから同一犯の可能性があり、容疑者としてある人物を特定する。
その事件の決着をつけることが警察官人生の最後となるのか…。

定年前の捜査一課理事官の高峰と目黒中央署署長の海老沢が挑む。
胃がんの手術を控えた高峰と離婚の予感を抱えた海老沢の苦悩がありながらの捜査に年齢を重ねた懐の広さを感じた。

2024/08/26

図書館で借りた本

割と好きな堂場瞬一氏の作品。

面白くないわけではないけれど、登場人物の名前と役職が頭の中でなかなか一致しなくて読みにくかった。度々振り返ってしまった。脳みそが歳を取ったのかなぁ？とほほ。

さて、主人公は定年を1年後に控えた同期の2人の警察官。主に公安畑を歩き、現在は警察署長の海老沢。捜査一課理事官の高峰。公安と捜一の確執を織り交ぜながら、過去の同一の公安事件に関連する4人の被害者の事件を取り扱う。

少々気になったのが、公安と捜一の確執だ。この2つの部署は仲が悪いというのが、少なくとも日本の警察を取り扱った推理小説の定説である。しかし、本当にそこまで仲が悪いのだろうか？火のないところに煙は立たないのだろうが、それにしてもデフォルメしすぎていないかという点が気になった。

また、犯人の動機も少し弱かったように思える。過去の事件から経過した時間が長すぎる。そこまで恨みを長く継続するのは難しいように思う。

また、最初の最初のエピソードがほとんど全く事件とは関係が無かったのが気になった。一応、最後の最後に少しだけ回収されるけど、伏線と呼ぶには重要度が低すぎる。いらんところに意識を残しつつ読むのは労力が大きい。出来ることなら省いて欲しかった。