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鹿鳴館の花は散らず
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2024/07/24 |
JAN | 9784569857183 |
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鹿鳴館の花は散らず
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
改革をすることは常に戦い抜いていく覚悟が必要なんですね。 歴史をぬり変えていくには並々ならぬ努力を要することなのだと改めて感じました。
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恥ずかしながら、鍋嶋榮子の生涯について全く知らなかった。 歴史はどの角度から見るかによって、無限の物語がある。近代日本の一面をまた一つ知ることが出来た。
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幕末に結ばれた不平等条約の改正は明治政府の悲願。そのための「鹿鳴館外交」だった。 日本はもうハラキリの国ではない、文化国家であると主張し、洋装でステップを踏みながらの外交。 特に、外交官の夫を持ち、貴族の出身である、鍋島榮子(なべしま ながこ)と、戸田極子(とだ きわこ)は「鹿鳴...
幕末に結ばれた不平等条約の改正は明治政府の悲願。そのための「鹿鳴館外交」だった。 日本はもうハラキリの国ではない、文化国家であると主張し、洋装でステップを踏みながらの外交。 特に、外交官の夫を持ち、貴族の出身である、鍋島榮子(なべしま ながこ)と、戸田極子(とだ きわこ)は「鹿鳴館の花」と称された。 しかし、鹿鳴館外交による条約の改正はうまく運ばなかった。 榮子は、最初の夫を十年間看病した。その後は条約改正という目標があった。これから自分は何をしていけば良いのだろう・・・と、人生の行く先が見えなくなってしまった。 そんな時、磐梯山の大噴火に際しての赤十字の救護に協力するよう、夫の鍋島直大(なべしま なおひろ)に依頼される。 日本赤十字社は、直大の父・鍋島直正に重用された元佐賀藩士・佐野常民(さの つねたみ)の設立。 その縁で直大も評議員を務めている。 佐野が同時に立ち上げた「篤志看護婦人会(とくしかんごふじんかい)」の設立には、榮子自身が奔走していた。 被災地での実際の看護を経験し、榮子の胸に、看護婦を育てたいと言う思いが湧く。 榮子は、公家の廣橋(ひろはし)家の出身。二度目の夫・鍋島直大は元佐賀藩主である。 いわゆる「華族」だが、華族のご婦人たちは、今日は帝劇明日は三越などと遊び暮らしてばかりいたのかと思いきや、きちんと「ノブレス・オブリージュ」に務めていたのである。 彼女の夫である直大の佐賀藩であるが・・・ 明治維新に関して「薩長土肥」が主導したと聞いてはいるものの、個人的には、薩長の印象ばかりが強く、土佐・・・坂本龍馬?山内容堂?肥前は・・・何のための付け足し? などと思っていた。失礼を詫びたい。 この作品で詳しく語られるに至って、俄然、佐賀鍋島ひいきになった。 戦地において敵味方分け隔てなく手当てをするという、赤十字の精神を、讃えない人はいないだろう。 しかし、榮子には、自分たち赤十字の活動はまた、戦争の後押しをもしてきたのではないだろうかとの苦い思いもあった。 多くの看護婦を戦場に送り込み、軍人たちもそれが当たり前という顔をしてきた。 そんな榮子に直大は、君のしてきたことは正しい。人の命を助けるのは尊い、ごく単純な理屈だよ。歴史がどんな判断をくだそうとも、鍋島榮子のしてきたことは正しいんだ。と言って全肯定をするのだった。 一章 鹿鳴館の名花 二章 幕末騒乱の都 三章 不平等条約改正 四章 磐梯山噴火 五章 肥前佐賀藩 六章 若き看護婦たち 七章 ひそやかな偉業
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