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もっと本が読みたくなる読書論 図書館長からのメッセージ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 晃洋書房 |
発売年月日 | 2024/07/19 |
JAN | 9784771038042 |
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もっと本が読みたくなる読書論
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
いろんなジャンルの本を探すのに 適した本。 そして読みやすい。 自分の知識の幅が広がり 読書の世界をさらに広げてくれた。
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文字通り、もっと本が読みたくなる読書論。読書の楽しさ、オススメ本満載。私にとっての読書は、新たな知識や考え方に触れたりする事が楽しみの一つであるが、成長というか変身願望というか、つまりは有用性を期待している面もある。その観点で本書によりそれを感じたのは、以下の内容である。少なくと...
文字通り、もっと本が読みたくなる読書論。読書の楽しさ、オススメ本満載。私にとっての読書は、新たな知識や考え方に触れたりする事が楽しみの一つであるが、成長というか変身願望というか、つまりは有用性を期待している面もある。その観点で本書によりそれを感じたのは、以下の内容である。少なくとも、私にとっては、もっと本を読みたくなる文章だ。 ― ジョンサザーランドの若い読者のための文学史。物事を深く考える人の人生において、文学は大きな役割を果たす。人は家や学校で方向を学び、自分より賢い人や友人からも学ぶ。けれども、私たちの知っている最も重要な事柄の多くは、文学を読んで学んだことではないだろうか。文学を読んで過ごす時間はいつだって充実している。 ― 読書は間違いなく人生を豊かにするから、1冊でも読むに越した事は無い。読んだ内容は記憶や聴覚、視覚を司る脳の側頭連合野にデータとして蓄積されていく。しかし、蓄積されて終わりではなく、後の新たな経験の展開と結びついて、経験を更新させていく。読書はこうした経験の生成に新たな刺激を加え続ける(茂木健一郎)。 ― 文字を自分の脳の中から絞り出すという行為は、負荷がかかってヘトヘトになるし、効率も悪いかもしれないけれど、だからこそやり遂げたときには脳は本当に喜び成長する。 ― どの本がどう役に立つかと言う事はわからないけれど、たくさん本を読むと、それが腐葉土のように発酵して、脳の中に良い土壌ができる。
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紹介されている本や、書評について興味深いのはまちがいないですが、この著者の生き方、読書の仕方について、感嘆します。こんなに幅広い分野の本を継続的に読めるのは、ほんとすごい。ここまで幅広くというのは、私には無理ですが、それでも、継続的に本をいろいろ読んでいけるよう、年を重ねていきた...
紹介されている本や、書評について興味深いのはまちがいないですが、この著者の生き方、読書の仕方について、感嘆します。こんなに幅広い分野の本を継続的に読めるのは、ほんとすごい。ここまで幅広くというのは、私には無理ですが、それでも、継続的に本をいろいろ読んでいけるよう、年を重ねていきたいなあと思います。【2024年9月8日読了】 追記補足ですが、著者はドイツ哲学、フッサールの研究者。草稿なども参照しながら、後期の時間論などが専門だと聞いたことがあります。なのに、一連の七冊の読書論のなかで、フッサールへの言及ってなかったと思うんです。自分の専門は度外視して、スポーツ選手の本だとか、アジア、アフリカまで視野に入れた文学・詩だとか、環境問題を含む社会学的な本だとか、経済学の本だとか、ほんと多彩な本を紹介しつづけてきたんです。大学の図書館長という立場にあったからといって、そこまでしなくても、全然いいわけです。なのに、ここまで本を紹介しつづけてこられるのは、やはりその根底に、豊かな本読みのストックがあるから。そういった本を読もうというモチベーションがわきつづけているからだと思うんです。この読書論シリーズを読んでも、自分がそれだけ読んでいるからといって、押し付けるとか自慢しまくるとかそういう尊大な態度も感じられませんし、そういうところも、私がこの著者を見習って自分もそうありたいと思う理由です。一連の読書論シリーズは、たぶん、図書館などにはおさめられているでしょうから、もっといろんなひとに手に取ってほしいです。
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