虹いろ図書館のへびおとこ 河出文庫

櫻井とりお(著者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2024/07/08
• JAN: 9784309421193

商品レビュー

2024/11/07

これはへびおとこではなく、「あたし」の物語。イジメに遭って学校に行かなくなるほのかを受け止めてくれた図書館が素敵。ほのかがイジメよりも図書館でいろんな体験して、居場所を見つけられたのが良かった。最後のエンディングより、イジメグループに言い返したところが、もう大丈夫だって安心できた。学校じゃない居場所って、自分を取り戻すために必要じゃないかな。

2024/10/15

　転校して早々に小学校に行けなくなってしまった火村ほのか。
　登校するふりをして向かった先は図書館だった。
　親にも姉にも不登校を言えないが、図書館の司書は、そんなほのかを図書館から追い出さない。
　司書の一人、半分が緑色をしたイヌヅカさんから、仕事をいろいろ押し付けられて、反発するもしたがってしまうほのか。
　ここにはほかにも子供がいて、中学男子のスタビンズくんとも毎日顔を合わせる。

　そんな図書館での不登校生活を、小学生のほのか目線で描く。
　子どもには逃げこめる場所が必要なのだ。

2024/09/06

子供を守るイヌガミさんの姿勢がとても良い。
本好きさんはもちろん、子供達の間で流行ってほしいなと思う作品。