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人魚の嘆き 乙女の本棚
定価 ¥1,980
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 立東舎/リットーミュージック |
発売年月日 | 2024/06/12 |
JAN | 9784845640621 |
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人魚の嘆き
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人魚の嘆き
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商品レビュー
3.2
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勝手知ったる自分の文化圏の贅沢に飽きた主人公が、未知で慣れない異国と異形に触れた瞬間、途端にその表現が精緻に活き活きとしてくる。 慣れすぎて辟易すらする自国の美女の媚態や宝物のきらびやかさよりも、得体の知れない人魚の容姿、肌の冷たさが細かく美しく描かれている。 パッと見知らぬも...
勝手知ったる自分の文化圏の贅沢に飽きた主人公が、未知で慣れない異国と異形に触れた瞬間、途端にその表現が精緻に活き活きとしてくる。 慣れすぎて辟易すらする自国の美女の媚態や宝物のきらびやかさよりも、得体の知れない人魚の容姿、肌の冷たさが細かく美しく描かれている。 パッと見知らぬものへの興味、興奮で視界が広がる主人公と同じ感覚を味わえるような文章。 しかし、その行く末は、何だか恐ろしい気がする。 ある世界で巨万の富をもち、称えられる美貌や若さをもっていたとしても、世界が変わった途端に唾棄される存在に変わる。 極東から、白人が多数派の欧州。 そのきっかけが人に破滅をもたらすとも噂される人魚。美しく儚い恋物語か、そのさきの暗雲か。 オランダ人商人のいうライン川上流のそれは、歌で人を誘い破滅させるローレライのことだろう。 ねこ助さんのイラストは毎回かわいいが、今回はかわいいながらも妖艶。人魚の肢体の描き方が実にいい!
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乙女の本棚シリーズから、谷崎潤一郎さんとねこ助さんのコラボ作品『人魚の嘆き』です。ねこ助さんのイラストは、息を飲むほど素敵…繊細で緻密、そしてどこか怪しげな印象です。 ストーリーは、家柄もよく巨万の富を手に入れた上に、容姿にも恵まれ博識でもある中国南京の貴公子が主人公です(...
乙女の本棚シリーズから、谷崎潤一郎さんとねこ助さんのコラボ作品『人魚の嘆き』です。ねこ助さんのイラストは、息を飲むほど素敵…繊細で緻密、そしてどこか怪しげな印象です。 ストーリーは、家柄もよく巨万の富を手に入れた上に、容姿にも恵まれ博識でもある中国南京の貴公子が主人公です(天は二物を与えずとは言いますが、二物どころではないですよねぇ…)。世の贅沢を味わいつくした貴公子、やがてそれが魅力的なこととは感じられなくなってしまいます。そんな時、人魚を伴ったオランダ人の商人が貴公子の元を訪れます。法外とも言える対価で人魚を手にいれた貴公子は…。 なんとも、読みにくい!!読めない漢字ばかり…多分こう読むんじゃないかなぁ~と予想しながら、予想もつかない場合は、とばして(汗)!!本当は調べなきゃならないのかもですが…まぁ、自分がよければそれでいい!と自己肯定しながら読みました。読後は、儚くも切ない気持ちでいっぱいになりました。
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絵的に不穏な物語か?と思ってましたが、美しくて切ない物語だった。 美しい姿の人魚を人魚が神に呪われた(私の感じたこと)と思っていたのはとても印象的。 美しいは人間の感情であって美しいとされる人魚はそうでもないんだなと…。
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