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海神の子 文春文庫
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海神の子 文春文庫

川越宗一(著者)

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海神の子 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2024/06/05
JAN 9784167922283

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商品レビュー

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2024/08/12

1人の青年が海賊になり、更には民族的英雄になるまでの大スペクタクル。 国や立場によって個々の名前が変わるため覚えるのが大変だがとても面白い。 同じ学校で学んだ友達が違う道を選ぶように、同じ釜の飯を食った仲間と道を違えば殺し合うことになる時代に、自分の選んだ道を直向きに貫き通す...

1人の青年が海賊になり、更には民族的英雄になるまでの大スペクタクル。 国や立場によって個々の名前が変わるため覚えるのが大変だがとても面白い。 同じ学校で学んだ友達が違う道を選ぶように、同じ釜の飯を食った仲間と道を違えば殺し合うことになる時代に、自分の選んだ道を直向きに貫き通す情熱に感服した。 今当たり前に生きてる現代も、昔は主人公らのような人たちが死に物狂いで作り出した時代なんだ、そんな現代=人の世とは何かを考えさせられる。 主人公に反した部下の父の言葉だが、人それぞれが天下であり、天下=国を治めるという考えだから天下を摂っても国内に反乱思考のものが出るというのは現在にも通じると感じたが、治める側に立って考えてみると、個々に合わせてる余裕はないのだろうとも感じた。

Posted by ブクログ

2024/08/04

あっぱれ、国姓爺!海風に乗っている心地を何度も味合わせてもらいました。 "アジアの大海賊時代"、国家交替期の空気感、中華の地の果てしない大きさ、国家というものの矮小さと遠大さ、ままならない世の中や人生、人間社会の歪み、そうした中でも寄り添い合い生きる者たちの温...

あっぱれ、国姓爺!海風に乗っている心地を何度も味合わせてもらいました。 "アジアの大海賊時代"、国家交替期の空気感、中華の地の果てしない大きさ、国家というものの矮小さと遠大さ、ままならない世の中や人生、人間社会の歪み、そうした中でも寄り添い合い生きる者たちの温かさ、時代のうねり。これらがリズム良く、ダイナミックに描き出されています。 それにしても、海賊というのは気持ちの良い生き様だなぁ~(悪どい人たちがいたことも分かっているが、それはここでは脇に置いておく)。 川越宗一さん、初めて読みましたが、すっかりファンになりました。

Posted by ブクログ

2024/06/15

歌舞伎の題目に「国性爺合戦」というのがある、ということは聞いたことがあるけど、観たことはないので、どんな話かは知らない。しかし、鄭成功の一生を題材にしたものだったら、かなり壮大な作品なんだろう。でも、この小説の通りの生涯だとしたら、2時間くらいの舞台では収まらない、と思う。

Posted by ブクログ

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