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帆立の詫び状 おっとっと編 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2024/06/06 |
JAN | 9784344433854 |
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帆立の詫び状 おっとっと編
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商品レビュー
4.1
24件のお客様レビュー
著者の人間性が赤裸々に語られていて、とても清々しい。新川帆立さんの著書が少しでも好きな人はもれなく全員読んで損しない一冊。
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アップデートされた「サロメ」を観劇したお話、「そもそも我々は、どうして寿司を回しているんだろう?」という根源的な疑問にぶちあたるお話、腕時計・(前作に引き続いての)バッグ愛のお話、「ジャンル内模倣」を回避するために普段書く小説以外の土俵にも挑戦してみる姿勢のお話など、新たな気づき...
アップデートされた「サロメ」を観劇したお話、「そもそも我々は、どうして寿司を回しているんだろう?」という根源的な疑問にぶちあたるお話、腕時計・(前作に引き続いての)バッグ愛のお話、「ジャンル内模倣」を回避するために普段書く小説以外の土俵にも挑戦してみる姿勢のお話など、新たな気づきや好きなものを語る熱量に今回のエッセイでも魅了された。(Wikipediaに「ただし本人はミステリー作家と分類されることを好んでいない」と書かれてあるのにはそういうわけがあったのかと妙に納得した。) 経験する様々なものについて、自分の本職である小説と結び付けて、見解を述べているところが特に面白かった(並行して読んでいた『体験格差』がよぎりながら読んだので、「体験」の重要性がより増した気もする)。何かと何かをつなぎ合わせて共通点を見つけるのがとてもうまい人なんだな。 ・バッグづくり:人生をかけた本気のモノづくり=小説も。(p.75) ・腕時計:シンプルですっとぼけた顔をしながら、裏返すととても細かい部品で精密にできている=ミステリー小説のよう(p.98) ・イタリア料理:イタリアンの五大要素(オリーブオイル、唐辛子、バター。ニンニク、チーズ)のどれを主役とし、バランスをとっていくかという味の組み立て過程=設定、キャラクター、ストーリー、描写、テーマ性など様々な要素のどれを引き立てるか。(p.102) ・空手:①相手の身体と自分の身体をしっかり当ててから、衝撃をずらすように身体を外すと、相手のバランスが崩れて倒しやすくなる=「ミステリー小説で読者をだますときと同じだ!」という気づき。②「スムーズが結局一番強い」=爆発的な集中力を発揮するよりも、毎日淡々と書くほうがクオリティは上がる」(p.120) イタリアでカルボナーラをつくるときに「一般的なパスタマシンで構いません」の一般的とは…という疑問は、外から見た時の「rice cooking machine(炊飯器)とは?」と同じことだというエピソードになぜか目から鱗が落ちる感じで盲点だった。 小説とライトノベルの違いに気づく話も面白かった。前者が「読了後、世界が少しだけ変わって見える」という読後感を期待する(しかしそれは疲れること)であるのに対し、後者は「気持ちよくなりたい」という欲求にこたえるもので、どちらも気分に応じて味わいたくなるものであるとのことだ。キャラクターの造形も、前者が「リアリティのある人間らしいキャラクター」が求められるのに対し、後者は人間を記号的に捉えて必要最小限の要素でくっきりとしたキャラクターをつくるという。そんな気付きを得た人が書いたというライトノベルもぜひ読んでみたい。 日本語勉強のために紹介されていた、橋本陽介『「文」とは何か 愉しいい日本語文法のはなし』(光文社新書)、本多勝一『日本語の作文技術』(朝日文庫)も読んでみたい。
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東大卒の元弁護士さんだから、エッセイも論文みたいな文章かと思ってましたが、とっても気さくでお茶目なお姉さんでした。面白くて一気読みです。 ヨーロッパ滞在編、偏愛編、小説修行編の3部のどれも作者の知的好奇心が先導して、知らない世界にどんどん引っ張ってくれる。自分の足りてない頭には、...
東大卒の元弁護士さんだから、エッセイも論文みたいな文章かと思ってましたが、とっても気さくでお茶目なお姉さんでした。面白くて一気読みです。 ヨーロッパ滞在編、偏愛編、小説修行編の3部のどれも作者の知的好奇心が先導して、知らない世界にどんどん引っ張ってくれる。自分の足りてない頭には、とってもプラス要素なんですけど、出会ったお気に入りの腕時計の話をするのに、時計の起源から語られるとは思わなかった_(:3」∠)_ 「遥かなる著者近影」は、驚きと同時に綺麗に2度見してしまった(笑) 『二つ隣のビーチチェアに寝転がっている女の人が分厚い本を一生懸命読んでいた。その姿を見ていると、気持ちがすっと軽くなった。世界中に人間がいて、みんな、面白いコンテンツを求めている。面白いものを嫌がる人はいない。-クルーズ船から見た海-』 どんどん新作出てるので、続けて頑張って読みたい。 2024.12
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