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喧嘩の日本史 幻冬舎新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2024/05/29 |
JAN | 9784344987319 |
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喧嘩の日本史
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喧嘩の日本史
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3.7
3件のお客様レビュー
日本史の大喧嘩を個人の関係にフォーカスして説明していて、しかもその喧嘩が歴史的にどう重要なのか、高い視点からの解説もあって日本史の見方が深まる。 頼朝と義経、源氏将軍と北条氏、鎌倉幕府と地方武士、尊氏と直義、尊氏派と直義派、謙信と信玄、信長と光秀、家康と秀頼、吉良上野介と赤穂浪士...
日本史の大喧嘩を個人の関係にフォーカスして説明していて、しかもその喧嘩が歴史的にどう重要なのか、高い視点からの解説もあって日本史の見方が深まる。 頼朝と義経、源氏将軍と北条氏、鎌倉幕府と地方武士、尊氏と直義、尊氏派と直義派、謙信と信玄、信長と光秀、家康と秀頼、吉良上野介と赤穂浪士、井伊直弼と水戸・薩摩藩という章立て。 日本史上親殺しはあまりないけど兄弟殺しが結構あったり、西上せず鎌倉に留まった頼朝は読み書きもできない武士たちの利益を貴族や寺社から守る棟梁として朝廷から距離を置いて政権を作ったとか、頼朝や秀吉など最高権力者が生きている時の不満が梶原景時や石田三成に向かったんだとか、フビライは日本を攻めるつもりはなく挨拶に来いという使いを何度も無視した時宗の無策、経済活動に課税するため京都に幕府を開いた尊氏と東国にこだわった直義、朝廷を呑み込んだ義満、尊氏派と直義派の対立が応仁の乱まで打て継がれていたこと、室町幕府が関東、東北を切り離していたこと、戦略目標を達成したのは信玄だから川中島の戦いは信玄の勝ちとする考えや晩年に北陸侵略マシンとなったことから謙信が義の人とする説への疑義、徹底した能力主義ゆえに裏切られまくった信長、家康としては豊臣家を相手にした喧嘩だった関ヶ原の戦い、仇討ちは赤穂事件まで家族に限られていたこと、実はまだそんなに死んでいない安政の大獄などなど。 全体の教訓として、喧嘩の火種が生まれたら大きくなる前に対処し、逆に小泉劇場のように喧嘩を利用して利をとるということもあるよと。
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日本史での有名な騒乱、戦いを「とっかかりは喧嘩」という観点から話す。話すと書いたが、読んでいると講演をきいているようでとてもすんなり入ってくる。ある程度流れを知っていることが前提で書いているか、という感じだが、史料を出して、ここにこうあるからこうだ、という書き方ではなく、本郷氏の...
日本史での有名な騒乱、戦いを「とっかかりは喧嘩」という観点から話す。話すと書いたが、読んでいると講演をきいているようでとてもすんなり入ってくる。ある程度流れを知っていることが前提で書いているか、という感じだが、史料を出して、ここにこうあるからこうだ、という書き方ではなく、本郷氏の中で咀嚼されたものを、一般読者向けにポイントを話してくれている。過去の大河ドラマを思い浮かべながら読む。 1.源頼朝VS弟・義経 ~弟は最大の脅威 2.源氏将軍VS北条氏 ~戦いが王をつくる 3.鎌倉幕府VS地方武士 ~ケチな出し惜しみが滅亡を招く 元寇のあと、北条氏が身銭を切って、北条得宗家の領地を少し褒美にやっていればちがったのかも。そもそもフビライは日本を支配下におくつもりはなく、挨拶せよ、という要求だった。それを朝廷、北条氏をも理解していなかった。「挨拶のために使者を派遣します」と返事を出しておけばフビライは怒らなかった、というのが東洋史研究者たちのなかでの定説となっている。フビライの使者・趙良弼は1年ほど日本に滞在して報告書を出している。そこには「日本は肥沃でもなく農産物も豊かでなく掘っても何も出ず特産物もない。戦争はおやめなさい」とある。 ※中国の「冊封体制」、中国の「朝貢国」となり、貢物をもって挨拶に行く。帰りは貢物の10倍ものおみやげをもたせてもらえる。 4.足利尊氏VS弟・直義 ~西か東か、日本は真っ二つ 2人の国家観の違い。弟は鎌倉幕府の形態を継承し京都とは距離を置く。尊氏は京都に腰をすえ、一応土地に対する税といっているが、内実は物資の流通網に対して税をかける。貨幣経済の成長に目をつけていた。三代義満の頃には朝廷を飲み込んでしまう。尊氏は政治、直義は軍事が得意。関東は直義の任せ、鎌倉公方とした。 5.尊氏派VS直義派 ~応仁の乱と関東騒乱の理念なき「喧嘩」 6.上杉謙信VS武田信玄 ~何が何でも「〇〇〇」が欲しかった。 川中島の戦い。攻める側は上杉謙信。守る側は武田信玄。謙信は北信濃の領有権が欲しかった。武田はとにかく北信濃を奪われなければいい。北信濃に残ったのは武田軍なので武田の勝ちといえる。武田軍は海の交易の拠点として「直江津」が欲しかったので北信濃に進軍したが、だめだった。が第4回の川中島の戦いの前年1560に桶狭間の戦いが起き今川義元が破れ、「甲相駿三国同盟」を反故にし、駿河国へ侵攻、海に近い江尻に拠点を構えることができ、武田水軍なども創設。もはや直江津にこだわる必要はなくなった。 7.織田信長VS明智光秀 ~能力主義と抜擢人事の落とし穴 8.徳川家康VS豊臣秀頼 ~関ケ原の「喧嘩相手」は光成にあらず 戦いの根本は「誰と誰が戦ったのか」「戦いの目的は何か」「勝利したのはどちらか」の三つを考える。 家康にとっての目的は「秀頼の首をとる事」。関ケ原時点では、秀頼をいつでも殺すことができる状態にしておくこと。大阪城を支配下に置き秀頼を意のままにする。秀頼が戦場に出て来ていれば、戦況は違った。 9.吉良上野介VS赤穂浪士 ~もしもあのとき、六秒ガマンしていれば 10.井伊直弼VS水戸・薩摩藩 ~桜田門外の変、敵の敵は「敵」 2024.5.30第1刷 図書館
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<目次> 第1章 源頼朝vs弟・義経~弟は最大の脅威 第2章 源氏将軍vs北条氏~戦いが王を作る 第3章 鎌倉幕府vs地方武士~ケチな出し惜しみが滅亡を招く 第4章 足利尊氏vs弟・直義~西か東か、日本が真っ二つ 第5章 尊氏派vs直義派~応仁の乱と関東争乱の理念なき「...
<目次> 第1章 源頼朝vs弟・義経~弟は最大の脅威 第2章 源氏将軍vs北条氏~戦いが王を作る 第3章 鎌倉幕府vs地方武士~ケチな出し惜しみが滅亡を招く 第4章 足利尊氏vs弟・直義~西か東か、日本が真っ二つ 第5章 尊氏派vs直義派~応仁の乱と関東争乱の理念なき「喧嘩」 第6章 上杉謙信vs武田信玄~何が何でも「○○○」が欲しかった 第7章 織田信長vs明智光秀~?能力主義と抜擢人事の落とし穴 第8章 徳川家康vs豊臣秀頼~関ヶ原の「喧嘩相手」は三成にあらず 第9章 吉良上野介vs赤穂浪士~もしもあのとき、六秒ガマンしていれば… 第10章 井伊直弼vs水戸・薩摩藩~桜田門外の変、敵の敵は「敵」 <内容> いつものごとき、なんでこんなに本を書くのか?の本郷先生。今回は「喧嘩」がテーマ。第5章あたりまでは本職に近い時代だが、第8章以降はどうなの?歴史学者にあるまじき直感勝負。実証性はないかな?第4、5章あたりは確かにそうだなと。視点をちょっと変えることの大事さはあると思う。
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