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われは熊楠
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2024/05/15 |
JAN | 9784163918402 |
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商品レビュー
3.4
61件のお客様レビュー
奇人、ギフテッドなど、振り切れた人物像のみで知る南方熊楠だったけど、一度は人間、熊楠の頭の中をのぞいてみたい、という凡人の気持ちに応えてくれる物語だった。 規格外の頭脳と、それを受け入れる準備が整っていない時代との摩擦は、本人も周囲も大変だっただろうな。
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2024年上半期の直木賞候補作品。著者の作品は「楽園の犬」を読んだけど、文章が濃いって印象。この作品は南方熊楠の人生を描いた作品。昔から知ってる人だけど、こういう感じの人だったのね。小説に書かれていることがすべて正しい訳はなく、特にこの作品は彼の妄想や夢の話が多いのではあるが、「...
2024年上半期の直木賞候補作品。著者の作品は「楽園の犬」を読んだけど、文章が濃いって印象。この作品は南方熊楠の人生を描いた作品。昔から知ってる人だけど、こういう感じの人だったのね。小説に書かれていることがすべて正しい訳はなく、特にこの作品は彼の妄想や夢の話が多いのではあるが、「らんまん」でもちょっと出てきたが、相当個性的な人であったようで、感心した
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感想 世界の全てを知り尽くして、己を知る。 自分の興味があることのみに全振りした人生とはこう言うものなのか!という感じ。 和歌山という雨が多い場所も植生に興味を持つには抜群の場所だったのだろう。 あらすじ 和歌山の田舎町で生まれた博物学の巨人、南方熊楠の人生を描く。 中...
感想 世界の全てを知り尽くして、己を知る。 自分の興味があることのみに全振りした人生とはこう言うものなのか!という感じ。 和歌山という雨が多い場所も植生に興味を持つには抜群の場所だったのだろう。 あらすじ 和歌山の田舎町で生まれた博物学の巨人、南方熊楠の人生を描く。 中学の頃、商家の次男だった熊楠は父親から酒蔵をやるように迫られ、学問の道に生きたい自身の理想との相違に悩む。 その後は、大学予科に入り、東京へいったが、病気で和歌山に帰り、その後アメリカに渡るも何も成し遂げられず、ロンドンへ。資金は弟の常楠が支えた。 大英博物館の東洋目録を作る傍ら、東洋の文献を引けることと無尽蔵の知識を活かして、ネイチャーに論文が採用される。また、大英博物館の図書館への入館も許される。 金が尽き、熊楠は和歌山に帰っていた。那智で菌類の蒐集と論文投稿を行うが、なかなか採用されず悶々とした日々を過ごす。亡くなった羽山兄弟の幻影を見ることも増えた。 その後、田辺に帰り、松枝と結婚する。この頃、政府が決めた神社の合祀に、森や植生が失われるという理由で反対運動に参加する。合祀反対運動で熊楠は有名になる。合祀も遂に廃案となる。 57歳になり、周囲の勧めもあって、植物研究所を創設するために、寄付金を集める。寄付金のことでこれまでずっと熊楠を支援してきた弟の常楠と揉める。 その後、皇太子殿下に標本を贈る誉れを得るも、息子の熊弥が精神になり、その看病で家族共々疲れ果てる。熊楠は、熊弥を病院に入れることを決意する。 その後、粘菌について田辺で天皇陛下に御進講を行い、南方の名を全国に知らしめる。 74歳になり、身体は衰えつつも最後まで研究に捧げた人生だった。
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