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マイスモールランド 講談社文庫
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マイスモールランド 講談社文庫

川和田恵真(著者)

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マイスモールランド 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2024/05/15
JAN 9784065356913

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商品レビュー

5

3件のお客様レビュー

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2024/07/31

日本に住んでいたら幸せな生活を送ることが普通なため気づかなかったが、難民だからと辛い思いや理不尽な差別を受けているということを知り、複雑な思いを抱いた。

Posted by ブクログ

2024/05/19

少しでも広まって欲しい気持ちから長文になりましたが、ご容赦ください。 日本における不法滞在(在留)者は8万人弱と言われ、難民申請が認定された方は数100人程度、在留資格は毎年1,000件ほど取り消されているのが近況のようです。 本作『マイスモールランド』は幼き日に両親と国外逃...

少しでも広まって欲しい気持ちから長文になりましたが、ご容赦ください。 日本における不法滞在(在留)者は8万人弱と言われ、難民申請が認定された方は数100人程度、在留資格は毎年1,000件ほど取り消されているのが近況のようです。 本作『マイスモールランド』は幼き日に両親と国外逃亡して日本に来た女の子の視点から、日本で生まれた姉弟や在留資格を失った家庭に対する周り人々の心情を絡めた作品となります。 彼女の人生には多くの制約が付きまとい、生まれや育ちに親の身勝手さを恨む感情も心に染みますが、次の一文が私は非常に刺さりました。 「知らなければ、何を言ってもいいの?善意なら人の心を、土足で踏みつけていいの?と叫び出しそうになる。」(p90) 私はしばらく呆然としました。 在留資格に困っている方のみならず、普段から顔を突き合わせている同僚や友人、家族を前に自分が放つ言葉は、本当に相手の支えになっているのだろうか? そんな少し沈んだ気持ちの中、在留資格を持たない女子高生が保育士を目指すために戦っていることをSNSで知りました。その方は無事に在留資格も保育士になるための専門学校への入学も決まったとのことで、私は彼女の勇ましさに目頭が熱くなりました。 余談ですが、私の小さな夢は定年後に心身健康であれば、子どもたちと関われる仕事に携わりたいと思っています。 子どもを救うNPO法人は多いですが、乏しい年金で暮らす老後を迎えた方々の働くモチベーションと、片親や共働きを含めた苦しい家庭環境の子どもたちの第二の居場所としてマッチするなら、非営利と営利を跨ぐ仕組みがあって良いのでは?と浅はかな考えですが思い描いています。 長くなりましたが、子どもたちの心を土足で踏みつけず、未来の選択肢を奪わせない仕組みを考えたいと強く思わせてくれた一冊でした♪

Posted by ブクログ

2024/05/18

日本で暮らすクルド人女子高生のサーリャ。父がトルコで弾圧を受けたことにより、5歳で両親と共に日本へと逃げてくる。その後、妹弟が産まれ、良き理解者だった母が病死する辛いこともあったが、クルド人どうしで何とか支え合って日本で生きてきた。 しかし、そんななかサーリャたち...

日本で暮らすクルド人女子高生のサーリャ。父がトルコで弾圧を受けたことにより、5歳で両親と共に日本へと逃げてくる。その後、妹弟が産まれ、良き理解者だった母が病死する辛いこともあったが、クルド人どうしで何とか支え合って日本で生きてきた。 しかし、そんななかサーリャたち一家が申請していた難民の認定が"不認定"となり、サーリャたちは働くことも県外への移動も禁じられる事態になる…。 本屋さんで見かけてなにげなく手に取った本。私が今まであまり知らなかったことを描いた小説だった。興味深くて、サーリャたちがどうなるのか展開が気になって、一気読みした。 「国を持たない最大の民族」とされるクルド人の苦悩、日本で"難民"として生きることの難しさ…そんなことを知ることが出来る小説だった。 特に、"入管法"の措置によりサーリャたちが受けること、変わったこと。"理不尽"という言葉でしか言い表せない。 「これって、これまでの私が死ぬってことだ」というサーリャの言葉に、色々な思いが詰まっている。 物語の中盤、サーリャたちの父は"入管"の施設へと収容されることになり、子どもたちだけの生活はより困難なものになり、優しい人だと思ったバイト先の店長やバイト仲間の母親からは"在留資格を失った"ことを知られた途端に拒絶される。 理不尽な境遇に突き落とされ、"どうしたらいいんだろう""どう生きたらいいんだろう"という思いをもたざるをえないサーリャ。そんななかでのラスト。 決して"ハッピーエンド"ではない。 サーリャたちの生活はこれからも続いていく。サーリャの「それでも、今、ここで、たしかに生きている」という言葉に、理不尽ななかでも生きていこうとする雄々しい一人の人としての姿勢がみられた。 "その後"がすごく知りたくなる小説だった。 この小説は、元々映画だったのを監督自らが小説化したという。映画も観てみたくなった。

Posted by ブクログ