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平安王朝と源平武士 力と血統でつかみ取る適者生存 ちくま新書1785
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平安王朝と源平武士 力と血統でつかみ取る適者生存 ちくま新書1785

桃崎有一郎(著者)

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平安王朝と源平武士 力と血統でつかみ取る適者生存 ちくま新書1785

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2024/04/10
JAN 9784480076137

平安王朝と源平武士

¥935

商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2025/01/08

源平の突出 源氏と平氏が、他の名族を押しのけてなぜこれほどまでに突出した武士団となったのかという謎​ 消えた名族 伝説的な武士である藤原秀郷や藤原利仁など、かつて名を馳せた名族がその後の歴史から消えてしまった理由の謎​ 強い受領の誕生 本来無力であった受領(地方の統治者)...

源平の突出 源氏と平氏が、他の名族を押しのけてなぜこれほどまでに突出した武士団となったのかという謎​ 消えた名族 伝説的な武士である藤原秀郷や藤原利仁など、かつて名を馳せた名族がその後の歴史から消えてしまった理由の謎​ 強い受領の誕生 本来無力であった受領(地方の統治者)が、なぜ力を持つようになったのかという謎 「源平並立体制」とは、源氏と平氏の二大武士団が朝廷の治安維持を担う二本柱として並立する体制を指します。この体制は、源平合戦以前の平安時代末期において、朝廷に従属する主要な武士勢力として源氏と平氏が同格の立場で存在していたものです。 この体制の特徴として、源氏と平氏の双方が国家の治安維持のために協力し、朝廷の軍事的支えとなっていた点が挙げられます。しかし、源平合戦によってこの均衡が崩れ、異常事態が発生したと説明されています​ 武士の役割と能力の重要性:武士の技術や能力が、社会の治安維持や戦闘で重要であり、特に源氏や平氏といった有力な武士団が強調されています​ 筋力と技術のバランス:弓の使い方に関して、筋力だけでなく高度な技術も求められ、その例として頼義が弱弓を使いこなしたことが挙げられています​ 上級武士と下級武士の階層構造:上級武士が不足する中で、下級武士を活用し、彼らを家人として従わせることの重要性が強調されています​ 武士の制度的役割:平安時代末期には、武士が国家制度に完全に組み込まれていないため、治安維持のために便宜的に召集される状況が多かったことが強調されています​ 恩賞と報酬の必要性:武士が戦闘に参加する際には、命がけの行動に対して相応の報酬や恩賞が必要であり、それがない場合は参加を拒否する権利も持っていたと記述されています​ 血統と家系の重要性:源氏や平氏といった有力家系に仕えた経歴が、武士の身分や適格性を決定する要素であったことが強調されています​

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2025/01/05

武士としての源氏平氏が顕在化するきっかけとなったのが、939年の平将門の乱だという文言から始まる著書だが、多くの人名が出てきて把握するのが大変だった.最終的に源頼朝が鎌倉幕府を開いたのが、武士政権の頂点だとの指摘だ.ただ、北条家としての平氏が背後に存在しており、平清盛へ政権が移り...

武士としての源氏平氏が顕在化するきっかけとなったのが、939年の平将門の乱だという文言から始まる著書だが、多くの人名が出てきて把握するのが大変だった.最終的に源頼朝が鎌倉幕府を開いたのが、武士政権の頂点だとの指摘だ.ただ、北条家としての平氏が背後に存在しており、平清盛へ政権が移り、彼が出世していくことになる という結論だと捉えたつもりだが、解説書としては非常に読みにくい.話の流れが途中で分岐することが多く、何度も前に戻って読み直すことが多々あった.

Posted by ブクログ

2024/09/25

何故「源平」の二氏が武士の代表になったのか、を平将門の乱から平治の乱に至るまでの各家の盛衰を紹介して論じている。馴染みのない時代のことが詳しく書かれていて、とても面白かった。 満仲以降の歴代源氏の危うさと、そこまで振り切れない平氏(特に直方流)の強かさが印象に残る。 また、平治...

何故「源平」の二氏が武士の代表になったのか、を平将門の乱から平治の乱に至るまでの各家の盛衰を紹介して論じている。馴染みのない時代のことが詳しく書かれていて、とても面白かった。 満仲以降の歴代源氏の危うさと、そこまで振り切れない平氏(特に直方流)の強かさが印象に残る。 また、平治の乱で主従の縁が切れたはずの「源氏累代の家人」が敢えて頼朝を担いだ理由に興味が湧いた。 それにしても古代からの武人氏族の娘を血縁に取り込んだ皇族の末裔や藤原氏傍流の荒れ狂い具合がすごい(同時代の北欧を扱う漫画『ヴィンランド・サガ』に描かれる士族たちを連想させる)。平安時代だから、生まれた子供は荒くれ者が屯する母親の実家で育ち、よほどのことがない限り荒くれ者になったのだろう。子供の成長に環境が与える影響がよくわかる。

Posted by ブクログ