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説得 光文社古典新訳文庫
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説得 光文社古典新訳文庫

オースティン(著者), 廣野由美子(訳者)

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説得 光文社古典新訳文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2024/04/10
JAN 9784334102869

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商品レビュー

3.5

3件のお客様レビュー

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2024/07/17

miumiuのsummer readsでもらったものの、さすがに英語では読めなかったので翻訳本にトライ。 予測してたより分厚く、読み始める前から怯む… そしてカタカナの名前が覚えづらい…家族嫌なやつ…読んでも読んでも進まない…などと思っていたが、屋敷を出たくらいから面白くなって順...

miumiuのsummer readsでもらったものの、さすがに英語では読めなかったので翻訳本にトライ。 予測してたより分厚く、読み始める前から怯む… そしてカタカナの名前が覚えづらい…家族嫌なやつ…読んでも読んでも進まない…などと思っていたが、屋敷を出たくらいから面白くなって順調に読み進めることができた。読みやすい翻訳で注釈も助かる。純粋に恋愛小説として楽しめたと思う。

Posted by ブクログ

2024/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この作品で初めてオースティンを知ったが、面白い! 最近恋愛小説を体が受け付けなくなっていたのだが、『説得』は精神的に成熟した大人の恋愛が描かれており、主人公が情動的で不合理な行動をとるようなこともなかったので、いらいらせず読むことができた。 物語の序盤では「盛りを過ぎた」と表現されていた主人公アンが、物語が進むに連れてどんどん輝きを取り戻していく様は読んでいて幸せな気持ちになった。というか、アンができた人間すぎる!(父と姉以外の)登場人物皆がアンに好意を持つのも頷ける。 他方で、メアリの自己中心っぷりには驚かされた。邪悪な人間ではないのだと思うが、彼女の我儘によってアンとウェントワース大佐の仲が拗れやしないかとヒヤヒヤさせられた。 物語の鍵である「善意に基づく警告に耳を傾けるのが正しかったのか、危険を冒してでも、自分の心が命じるままに従うべきだったのか?」(「解説」p510.ℓ9-10)という問いについては、今の自分の境遇(独身、20代後半)がアンに近いため、自分ごととして身に迫ってきた。私はまだ若輩者だが、「経験」の偉大さは徐々に感じ始めており、特に善意と良識のある年長者の意見を聞くことは、より困難の少ない人生を歩むためには不可欠なのではないかと思っている。他方で、若い時分に情熱のまま人生の舵を切るという選択は、たとえ一時的にであれ、前者の選択では決して得られないような燃えるような幸福、陶酔をもたらすのかもしれない、とも思う。要は、長期的な幸福をとるか、長期的な幸福を捨てる覚悟をした上で、一瞬の爆発的な幸福に身を委ねるか、ということか。 現代においては、この問いにぶち当たった時、アンがとり得た二つの選択とは別の、第3の選択肢を選ぶことが可能であろう。それは、周囲の警告に耳を傾けた上で、彼らの危惧する危険(ex.経済的不安)を(女性)自らの力で取り払うというものである。自立的な生活能力を身につけることで、情熱的な恋と長期的な幸福の両方を獲得できるだろうと考えるのは、早計だろうか。

Posted by ブクログ

2024/05/20

オースティンの説得(説き伏せられて)に新訳が出ている!これを知った時は喜びでわきたち、すぐに本を買った。高慢と偏見なんかは、色々な出版社から色々な訳が出ているが、説得は今生きているのは岩波とちくまのふたつのような気がしており(もっとあったらすみません)、オースティンの残りの長編に...

オースティンの説得(説き伏せられて)に新訳が出ている!これを知った時は喜びでわきたち、すぐに本を買った。高慢と偏見なんかは、色々な出版社から色々な訳が出ているが、説得は今生きているのは岩波とちくまのふたつのような気がしており(もっとあったらすみません)、オースティンの残りの長編に新訳が出るのは本当に嬉しいことだ。 久しぶりに読んだが、アンとウェントワース大佐のやり取りの少なさにちょっと拍子抜けではあった。もっと恋の駆け引きのようなものが見たかったのだが、お互い想いを勝手に高めて、勝手に過ごしている感じで少し物足りなさがあった。しかし、ろくなことが起こらない(というとあれだが本当に人々が会話してるだけ)のに相変わらず読ませるのには驚く。オースティンの小説にしかない面白さというのが、絶対にあるのだと思う。

Posted by ブクログ

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