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匣の人 巡査部長・浦貴衣子の交番事件ファイル 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2024/04/10 |
JAN | 9784334102777 |
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愉しく読了した小説だ。 交番に勤務する警察官達の物語である。様々な出来事に向き合いながら日々の仕事に取組む交番勤務の警察官だが、思いも掛けない大きな事件に出くわしてしまう。そういう事件の解決に奔走する他方、様々な想いを抱く人達の人間模様が描かれるという物語で、なかなかに興味深い。...
愉しく読了した小説だ。 交番に勤務する警察官達の物語である。様々な出来事に向き合いながら日々の仕事に取組む交番勤務の警察官だが、思いも掛けない大きな事件に出くわしてしまう。そういう事件の解決に奔走する他方、様々な想いを抱く人達の人間模様が描かれるという物語で、なかなかに興味深い。夢中で読み進めた作品だ。 物語の舞台として「羽鳥西警察署地域課」の「栗谷交番」という場所が設定されている。明確に何処の県なのかは不詳で、架空の地名を使っているのだと思った。作中で少し大きな事件ということになり「県警本部の捜査員」が出て来る。ということで「と或る県」という設定なのだと思う。県庁所在地の街以外の市を管轄する警察署の地域課で所管する交番という舞台設定だ。警察署が所管する街は然程大規模でもない感じで、交番が在るのは街の中心を少し外れた、住宅街と商業施設が少々在って、山林や農地も近くに在るというような場所である。何処にでも在りそうな地区という感じがする。 その「栗谷交番」に女性の巡査部長である浦貴衣子が在る。現場で最年長の巡査部長なので、彼女は栗谷交番の所謂「ハコ長」で、纏め役、管理者というような立場になる。そして交番に配置される若い署員の指導係というような役目も負う。この浦巡査部長が主要視点人物となって物語は展開する。 物語の冒頭、4月の或る日という挿話が在る。羽鳥西警察署地域課では、警察学校を卒業して配置された新人の歓迎会を催すということになっていた。浦貴衣子は会場の居酒屋に顔を出す。すると、新人の澤田里志巡査は「体調が悪い」と言い出し、来ないのだという話しになっていた。酒食を伴う職場の懇親会を煩わしいと感じたのかもしれないが、当日に急にキャンセルである。40歳代になっている浦貴衣子は、20歳代前半の澤田里志がやや判り悪いと感じた。そしてそのまま、集まった面々で過ごすということになった訳だ。 そこから話しは10月に飛ぶ。他の交番に在った澤田里志が、浦貴衣子の栗谷交番に配置され、一緒に活動するようになっていた。少しずつ澤田里志の来し方や人物も知りながら、浦貴衣子は彼を指導して一緒に活動した。 交番では様々な事柄が在る。認知症を患う老人が徘徊し、介護をしながら暮らしている60歳前の娘と連絡を取って対応するような場面も在る。各々の事情で来日して滞在中のアジア系外国人達が集住しているというアパートも在る。近所の人達や、頻繁に見掛ける郵便配達員と言葉を交わすというようなことも在る。辺りでひったくり事件というようなことになれば警戒の活動をする。巡回して管轄区域の住民に関して把握する活動も重要である。 そういう日々の中、浦貴衣子と澤田里志は、誰かが別荘として建てたという建物で、近県の会社が保養所ということで時々使うらしい建物の中に遺体が在るのを発見した。殺害されたと見受けられる状態であったため、殺人事件として署に本部が設けられて捜査が始まるのだ。 浦貴衣子は警察官になって交番勤務を経験した後、外事課や刑事課を経て、地域課に異動している。色々と経験が在るので、自身の交番の管轄区域で発生した事件の解決に協力したかったが、そういう事以上に「何とかしなければならない」という事情が生じた。澤田里志が街で知り合い、交流の在った人物が事件現場となった保養所に出入りしていたという経過が在ったらしく、澤田里志が事件の参考人に擬せられてしまったのだ。浦貴衣子は、偶々知り合って交流が在った人物が現場に出入りしていたらしいというだけのことで、澤田里志が妙な事をしていないことを明らかにしたいと思ったのだ。 こうして彼女が奔走するという物語である。 「何時でも訪ねて頂いて構わない」と街角に開かれている交番という場所である。様々な出来事が意外な繋がりを見せて行くという展開で、凄く引き込まれる。地域の安寧を地道に支える「匣」の物語が面白い。 一読者としては、「その後の浦貴衣子」、「その後の澤田里志」というのも気になる。様々な出来事が意外な繋がりを見せて行くという本筋も好いのだが、そこに織り込まれる、各々が40歳代、20歳代の2人の来し方や想いという人間ドラマが秀逸なのだ。愉しい作品なので、広く御薦めしたい。
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初読みの作家さんでした。元女性白バイ隊員ということもあり交番や警察署、町の人の描写がリアル。これは交番勤務のお巡りさん大変だぁー。 些細なことにも気を配り違和感に敏感に反応する。そして霧が晴れるように違和感のひとつひとつが解消されて全てが終わった先にある日常がまたリアルでよかった...
初読みの作家さんでした。元女性白バイ隊員ということもあり交番や警察署、町の人の描写がリアル。これは交番勤務のお巡りさん大変だぁー。 些細なことにも気を配り違和感に敏感に反応する。そして霧が晴れるように違和感のひとつひとつが解消されて全てが終わった先にある日常がまたリアルでよかった。
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半分ほど読み始めてやっと気づいた! これ、読んだことあると…(まるでダイアン津田さんのCMと同じだ) 3年前に単行本を図書館で借りて読んでいたようだ。 知らずに文庫本を買っていた。 みんなからちょっと付き合いにくい奴だと思われている新人の澤田とペアを組んでの巡査部長・浦貴衣子...
半分ほど読み始めてやっと気づいた! これ、読んだことあると…(まるでダイアン津田さんのCMと同じだ) 3年前に単行本を図書館で借りて読んでいたようだ。 知らずに文庫本を買っていた。 みんなからちょっと付き合いにくい奴だと思われている新人の澤田とペアを組んでの巡査部長・浦貴衣子の交番ミステリーである。 無口で愛想もなく、我が道を行く…ような、相手の気持ち読むことがないというか、ちょっと扱いづらい澤田との職務に事件が絡んでくる。 匣の中という小さなスペースに立ち寄るのは地元の衆で、些細なことでも見逃せば事件に繋がったりする。 そして、普段から目にしてるからこそ、些細な?に気づけることもあって、だからこそ治安を維持するべく必要なのだと痛感させられる。 僅かな疑問を見逃さずに事件解決へと導いていく。
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