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紫式部はなぜ主人公を源氏にしたのか
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紫式部はなぜ主人公を源氏にしたのか

井沢元彦(著者)

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紫式部はなぜ主人公を源氏にしたのか

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2024/03/21
JAN 9784569856698

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2024/12/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

「光る君へ」により、ほとんど高校の古文以来『紫式部』『源氏物語』『平安時代』を意識下に置いた、と言っていいレベルだったが、なぜそんなに興味が無かったのか疑問噴出なほど、かのドラマを大変面白く待ち遠しく観ていた。 素性があまりわかっていない1000年も前の「ある一人の女性」による作品が、実は世界的にも突出した作品であり、永く読み継がれてきたこと、これをベースとして日本の文化のさまざまに影響があったこと、国民性や死生観、情緒といった内面にも通底するものがあることなど、功績たるや華々しいにも程があるにも関わらず、この本のタイトルにもあるように、ドンと真正面に鎮座しているあからさまな違和感すらスルーするほど、「源氏物語」は私にとって全く蚊帳の外のコンテンツだった。 著者の指摘する“浮かばれなかった実際の人々の鎮魂のため”という目的は、説得力があった。 そういう目で、創作物を観たことが無かったのかも、と思いつつも例えば西洋絵画と言われる範疇のものは布教や権力誇示、時の権力者の肯定など制作目的や意図などを美術や世界史の時間に教わってきた。 その構図が、日本においても当てはまりこの場合「鎮魂」に該当しただけ、と思えばすんなりかもしれない。 私は日本人だから、日本とそれ以外(多くは西洋)という明治期以降刷り込まれたあらゆる面での対立構造から、この現代に於いても思考が脱していないのだなと自認するに至る。 翻って、周辺の海洋が異なるだけで、ニンゲンなんて同じような種類だから西も東も今も昔もなく、似たような事で悩んだり喜んだりしているもので、そういった普遍性が源氏物語には滲むようだ。最初の数行で挫折した古文の傑作を、やはり今後も読まないだろうと思うが、その存在感は以前よりグッと個人的に高まり、蚊帳の中に入ってきた。 高校時代の副担任の先生へ、あの当時「古文全然好きじゃない」と言ってごめんなさい。 傑作だ!って言ってたの「それはあなたの意見ですよね」と引いてたけど、まごうことなき傑作だったみたいでした。

Posted by ブクログ