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悪魔が唾棄する街 ハヤカワ・ミステリ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2024/03/21 |
JAN | 9784151855030 |
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悪魔が唾棄する街
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商品レビュー
4.7
6件のお客様レビュー
グラスゴー市警の部長刑事ハリー・マッコイが主人公。同僚刑事と敵対していたり、幼馴染は裏社会でしのぎをしているなど、設定が変わっているなあという印象なのだが、訳文もいいのかもともとの構成がいいのか、マッコイの物語世界にはまる。そこここに出てくるグラスゴーの地名はちょっと分からずグー...
グラスゴー市警の部長刑事ハリー・マッコイが主人公。同僚刑事と敵対していたり、幼馴染は裏社会でしのぎをしているなど、設定が変わっているなあという印象なのだが、訳文もいいのかもともとの構成がいいのか、マッコイの物語世界にはまる。そこここに出てくるグラスゴーの地名はちょっと分からずグーグルでちょっと見たりしたが、グラスゴーは旅行で大聖堂だけ行った事があったので、その時の印象を思い出しながら読んだ。 12歳の少女の行方不明事件が主軸で起こるが、そこにグラスゴー出身のロックスターの死、マッコイ警部の上司の姪の家出と交際相手の死、複数の銀行強盗が起こり、同時進行的に収束。そこにマッコイ警部の元妻やアイルランドIRAなどもからむ。IRAなんてなつかしい、なんて言っては不謹慎だが、事件の舞台は1973年なのだ。そうだ、その頃イギリスはIRA紛争最中でそれがからむ映画がたくさんあったなあなどと思い出す。そしてロックスター、ボビーは1964年2月、レコードセッションの仕事を掴みロンドンに向かう。このボビーの64年から73年7月13日までの出来事と、捜査の73年の出来事が交互に語られる。捜査は7月13日から7月21日までの一週間。 マッコイ警部ですでに2冊でていてこれは3冊目のようだ。読んでいくうちに年齢は30歳で息子もいるらしいことが分かる。表紙の絵はマッコイ警部なのだろうと思うのだが、文章からは少しむさ苦しい感じもするので、ちょっと表紙の絵とは印象がちがう。 また、ロックスターボビーは架空だが、セッション相手はローリングストーンズだったり、ロッド・スチュアートだったり巧みに入れ込んであり、60~70年代の音楽がそこここに出てくる。しかしTレックスやフリーはそのままの表記なのに、「ロキシーミュージック(英国のロックグループ)」などとかっこ付で説明が入っている。これは訳者の判断? 裏表紙によると、 著者のアラン・パークスは1963年スコットランド生まれ。グラスゴー大学で道徳哲学の修士号を取得。卒業後は音楽業界でミュージックビデオなどの仕事に携わる。2017年に「血塗られた一月」でデビュー。主人公のハリー・マッコイは「真のノワール・アンチヒーロー」と絶賛され第二作「闇夜に惑う二月」はエドガー賞最優秀ペイパーバック賞最終候補に、第三作の本作「悪魔が唾棄する街」で見事同賞を受賞。 マッコイ警部ものは初めて読んだのだが、ウィキでみると題名が月になっているので、マッコイ警部もので12作まで続くのか? Bloody January (2017) February's Son (2019) Bobby March Will Live For Ever (2020) The April Dead (2021) May God Forgive (2022) To Die in June (2023) 2020発表 2024.3.25発行 図書館
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少女失踪事件で騒然となるグラスゴーで、ロックスターのボビー・マーチが不審死を遂げた。捜査を行うハリー・マッコイは、さらに上司から家出した姪を探しだすよう命じられる。失踪事件との関連を疑うマッコイだったが…。 シリーズ第3作。物語のまったく先が読めない分、楽しめた。巻末に広告があ...
少女失踪事件で騒然となるグラスゴーで、ロックスターのボビー・マーチが不審死を遂げた。捜査を行うハリー・マッコイは、さらに上司から家出した姪を探しだすよう命じられる。失踪事件との関連を疑うマッコイだったが…。 シリーズ第3作。物語のまったく先が読めない分、楽しめた。巻末に広告がある、ショーン・ダフィのシリーズの続刊はどうした?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルと表紙がめっちゃかっこよく進化した3作目! マッコイのキャラがどんどん深掘りされて、もっと感情移入して読んじゃう。 毎回ボコボコにされるけど、今回は何回ボコられたのか、後遺症とか大丈夫なのかな。 1の時はだらしない主人公だなと感じたけど、グラスゴーの街を見れば、マッコイが考える正義を成すために必要なものだと理解できるし、なにより権力に屈さない姿勢が応援できるし、かっこいい。 早く次が読みたい〜!
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