1,800円以上の注文で送料無料

日本の物流問題 流通の危機と進化を読みとく ちくま新書1781
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 新書
  • 1226-18-02

日本の物流問題 流通の危機と進化を読みとく ちくま新書1781

野口智雄(著者)

追加する に追加する

日本の物流問題 流通の危機と進化を読みとく ちくま新書1781

定価 ¥1,034

550 定価より484円(46%)おトク

獲得ポイント5P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

3/18(火)~3/23(日)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2024/03/07
JAN 9784480076069

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

3/18(火)~3/23(日)

日本の物流問題

¥550

商品レビュー

3.3

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/11/22

 長距離ドライバーの時間外労働が年間960時間に、拘束時間が年間3,300時間に制限される「物流の2024年問題」。これまで社会全体が直視せずにいられた「物流」という社会的コストに、いよいよ正面から向き合わねばならない時がやってきた。「規制緩和」「自由な働き方」の美名のもと、低賃...

 長距離ドライバーの時間外労働が年間960時間に、拘束時間が年間3,300時間に制限される「物流の2024年問題」。これまで社会全体が直視せずにいられた「物流」という社会的コストに、いよいよ正面から向き合わねばならない時がやってきた。「規制緩和」「自由な働き方」の美名のもと、低賃金低福利を甘受してくれた長距離ドライバーに負担を押し付けるかたちで、この社会は低コストの物流システムのメリットを享受してきた。今や我々は物流の諸問題を「我がこととして」取り扱う機制に直面しているのだ。  本書にはこの問題に公的・民間セクターが様々に知恵を絞る姿が描かれている。読んでいて思うのは、物流という業界が、主に電子的に行われるバーチャルな価値のやりとりと、現実世界で行われるリアルなモノのやり取りをつなぐ結節点であるということだ。バーチャルからリアルへの変換にコストが高くつくのは当然だ。さらにそこには供給サイドの「少品種大量生産」と需要サイドの「多品種大量消費」の互換化という作業も付随することになる。モーダルシフト、共同配送、ユニットロード化、自動運転などはこの負荷を軽減させる有望な手段だが、畢竟それはテクニックの問題でしかない。物流が「バーチャル⇔リアルの変換」という難所である以上、今後も物流は社会全体で考えなければならない問題の中心であり続けるだろう(そして同時に、物流をコストセンター視するという社会経済全体の視線も、残念ながらこれからも変わらないだろうとも思う)。

Posted by ブクログ

2024/09/24

本書は、物流とはどういうものかといった基本的な説明から、物流の業界で導入されている最新のテクノロジーまでを紹介している。時事問題として2024年問題とは一体どういうことなのか、よく知ることができる。

Posted by ブクログ

2024/08/28

働き方改革の一環としてスタートしたドライバーの残業時間の上限規制。もともと不足していたドライバーの離職に拍車をかけ、荷物の遅配、運賃の高騰が予想されている。いわゆる「物流の2024年問題」である。 本書はこの問題に焦点をあて、その根源を掘り起こし、経済成長との相関史を辿った上で、...

働き方改革の一環としてスタートしたドライバーの残業時間の上限規制。もともと不足していたドライバーの離職に拍車をかけ、荷物の遅配、運賃の高騰が予想されている。いわゆる「物流の2024年問題」である。 本書はこの問題に焦点をあて、その根源を掘り起こし、経済成長との相関史を辿った上で、取り組まれている対応策や今後の行方に切り込んでいく。 また、大震災、新型コロナ、戦争といった突発的な災厄が物流にもたらしたダメージと改善のための取り組みに触れ、さらにはCO2削減やジェンダー平等など時代の潮流にも目を向けている。 AIによる輸送経路の最適化、ピッキングロボットやドローンの活用、自動運転の実用化、荷捌き時間短縮のための什器共用化など、先進的な取り組みが多数紹介されている点が興味深かった。また、女性やギグワーカーの活用といった人員確保についても、大事な視点だと認識させられた。全体的に平易な文章で書かれているが、業界の話が中心なので、一般人には馴染みにくい用語や技術も出てきて、流し読みした箇所もあった。

Posted by ブクログ