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象られた闇

ローラ・パーセル(著者), 国弘喜美代(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2024/02/21
JAN 9784152103086

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商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2024/04/24

5W1Hがあまり明かされず、一つのWに絞った内容で、あの本を思い出すが、喉切ったら返り血浴びるだろ。

Posted by ブクログ

2024/03/26

ゴシックミステリかもしれないけれど、禍々しさや不気味さはあまり(ほぼ)なくて、むしろポップ。切り絵作家というのは面白いな。アグネスを、勝手に若目に想定して読んでいて、結構歳が行っていることに気づいて驚いた。

Posted by ブクログ

2024/03/24

不安と悩み…人間の最深部にある闇が垣間見える、ヴィクトリア朝時代のゴシックミステリー #象られた闇 ■あらすじ 19世紀イギリスのヴィクトリア朝、切り絵作家として生業を得ていた主人公アグネス。苦しい家計ながらも肖像画の依頼を受けていたが、その客たちは次々と不可解な死を遂げる。過...

不安と悩み…人間の最深部にある闇が垣間見える、ヴィクトリア朝時代のゴシックミステリー #象られた闇 ■あらすじ 19世紀イギリスのヴィクトリア朝、切り絵作家として生業を得ていた主人公アグネス。苦しい家計ながらも肖像画の依頼を受けていたが、その客たちは次々と不可解な死を遂げる。過去、自身の妹を失ってしまったこともあり後悔の念に苛まれていた彼女は霊媒師の少女に相談、客たちの死の真相を探ろうとするのだが… ■きっと読みたくなるレビュー 見える…人間の最深部が見える。こ、こわい… 本作はヨーロッパ中世を感じさせるゴシックミステリーです。終盤まで大きな展開がされることなく、切り絵作家の女性と霊媒師の少女を中心にしみじみと物語が進行していきます。 まったく派手ではないのですが、十字架を背負っているかのように、悩みや苦しみが読者にのしかかってくるんです。これが半端なく重くて、たびたび心が揺さぶられる。どうにかならないのか、この人たちはと… しかも事件の謎も情報が少なくてよくわからないし、霊媒師と催眠術師の姉妹とのやり取りも不毛。私は一体どういう物語を読んでいるのか、この話のゴールは何なのかもおぼろげになってくるんです。 ただ物語の後半には、まさに怒涛のような展開と真相が待ち受けている。不幸の臨界点ともいうべき場面では、人間が精神的混乱に見舞われるとこんな感情になるのか… まるで鉛を飲んだような感覚で胃が重いっ そして真相ですよ…これまで、ずっと薄暗い世界をさまよっていた理由が明かされるのですが、そこに希望はあったのか分からない。それでも彼女が前向きになれたのは、本作唯一まともな人物、医者のサイモンがいたからでしょう。この陰鬱とした世界で彼の存在がいかに大きかったか、自分を思ってくれる人が存在していることの大切さが身に沁みましたのでした。 ■ぜっさん推しポイント 知る自由、学ぶ自由、考える自由がないというのは、どれだけ不幸なことなんだろう。何事も自分では判断ができるようにはならず、その結果、他人に利用されるだけになってしまう。 人間は色んな環境に身を置いて生活をしなければなりませんが、本作の主人公である切り絵作家の女性と霊媒師の少女ほど辛い環境はない。教育の自由を奪うことは、これからも決してあってはならないことですね。

Posted by ブクログ

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