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吉行淳之介 掌篇全集 中公文庫
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吉行淳之介 掌篇全集 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2024/02/22
JAN 9784122074873

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商品レビュー

3

2件のお客様レビュー

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2024/03/22

短篇の名手による、研ぎ澄まされた掌篇五十篇。一九六一年の「肥った客」から八三年の「夢の車輪」まで年代順に初集成。文庫オリジナル。〈解説〉荒川洋治

Posted by ブクログ

2024/03/19

 所謂文学の作家をジャンル小説的な切り口で、というコンセプトの短編集は偶にあって、例を挙げると「川端康成異相短編集」(中公文庫)とか「三島由紀夫×ミステリ」(河出文庫)とか。この手を見ると、同様の企画にフィットしそうな作家は誰だろうと考えるわけで、その筆頭が吉行氏だった。氏の短編...

 所謂文学の作家をジャンル小説的な切り口で、というコンセプトの短編集は偶にあって、例を挙げると「川端康成異相短編集」(中公文庫)とか「三島由紀夫×ミステリ」(河出文庫)とか。この手を見ると、同様の企画にフィットしそうな作家は誰だろうと考えるわけで、その筆頭が吉行氏だった。氏の短編には生と性の問題に顕微鏡的なリアリズムで立ち向かう、生真面目な作も多いのだけれど、乱歩の言う「奇妙な味」とはこういうことだと思える、とにかく変な話も数多い。本作はそうした作を集めたわけではなく、単に長さを基準に極めて短いものということのようだが、やっぱり変な話が多い。所謂ショートショートとは違ってオチ話ではないのだが、如何にも文学なリアリズのスケッチでもない。気になる人は冒頭の「太った客」でも立ち読みしてみればいいだろう。ホントに、なんだこれはと言うしかない話である。後半になるに従って夢の話が増え、同時に夢であることをアンチリアリズムのエクスキューズに使っている感じが強くなるのが残念。吉行淳之介異色短編集というのを誰か編んではくれまいか。

Posted by ブクログ

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