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カストロの尻 中公文庫
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カストロの尻 中公文庫

金井美恵子(著者)

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カストロの尻 中公文庫

定価 ¥1,320

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2024/02/22
JAN 9784122074811

カストロの尻

¥605

商品レビュー

5

3件のお客様レビュー

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2024/10/26

何だこの文章凄すぎる。油断していると1ページ平気で句点がないし、フィクションかエッセイか、主人公が女か男かすら判然としない。『カストロの尻』という本当に訳の分からない題名もスタンダールの『カストロの尼』の「尼」を愚かな者が「尻」と誤読したという由来。堀千晶も解説で述べているように...

何だこの文章凄すぎる。油断していると1ページ平気で句点がないし、フィクションかエッセイか、主人公が女か男かすら判然としない。『カストロの尻』という本当に訳の分からない題名もスタンダールの『カストロの尼』の「尼」を愚かな者が「尻」と誤読したという由来。堀千晶も解説で述べているように、織物のように連想ゲーム式に過剰な言葉が繰り出されるさまはお見事。文科省からの賞をいただいてのコメントも相変わらず皮肉めいていて、リズミカルで完璧である。

Posted by ブクログ

2024/04/30

わたしは文体がどうにも自分の嗜好と合わないとすぐ投げ出す悪癖持ちである。本作は難解だが、読むのを放棄しようとは思わなかった。 本を開けば圧倒的な言葉の洪水にたちまちのみこまれていく。息継ぎもままならない長ったらしい文章はいたるところがコラージュされており、目で追ううちにやがて主語...

わたしは文体がどうにも自分の嗜好と合わないとすぐ投げ出す悪癖持ちである。本作は難解だが、読むのを放棄しようとは思わなかった。 本を開けば圧倒的な言葉の洪水にたちまちのみこまれていく。息継ぎもままならない長ったらしい文章はいたるところがコラージュされており、目で追ううちにやがて主語を見失う。まるで迷路のようだ。 布とか刺繍へのやたら細かい描写にもうんざりしはじめる。それでいて生地への妙な手ざわりだとか、贅沢に惜し気もなく着飾った言葉の断片、そういったものだけが残る。夢というものが常にそうであるように。 現実~夢~現実への境目がわからなくなる不思議な作品。

Posted by ブクログ

2024/03/22

様々な記憶の断片が、岡上淑子のコラージュと響き合い織りなされた短篇と批評。関連エッセイを新たに収録。芸術選奨文部科学大臣賞受賞作。〈解説〉堀 千晶

Posted by ブクログ

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