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海神 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2024/02/14 |
JAN | 9784334102098 |
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商品レビュー
4.1
17件のお客様レビュー
染井為人さん著「海神」 著者の作品はこれで4作品目になる。 購入するまでタイトルの読みは「かいじん」だと思っていたが、購入時に表紙に小さく「わだつみ」と書いてあるのを見て、また読み間違えていた事に気付いた。 物語は「3.11 東日本大震災」の復興が主軸になっている作品。実際に岩...
染井為人さん著「海神」 著者の作品はこれで4作品目になる。 購入するまでタイトルの読みは「かいじん」だと思っていたが、購入時に表紙に小さく「わだつみ」と書いてあるのを見て、また読み間違えていた事に気付いた。 物語は「3.11 東日本大震災」の復興が主軸になっている作品。実際に岩手県山田町でおきた復興支援金を私用化して横領していた「NPO法人大雪りばぁねっと」の事件が思い起こされる。きっと作者はこの事件を元に本作品を描かれたに違いない。 どんなに人が死のうが苦しもうが平然と私欲を募らせる輩はこの作品の様に悲しい話だがどこにでもいる。 私欲を募らせるのは大いに結構だが、他所でそういう輩同士で取った取られたとやっとけと思う。その土俵内で相撲をとれ、その土俵に一般人を、特に被災者を巻き込むな。 ましてや復興支援金とはどういうお金なのか?知っていながら手をつけている。 人々の悲しみを乗り越えて復興に向けてと思いの詰まったお金を軽々しく私利私欲の為に懐に納めるその輩達の神経を本当に疑う。 「人道的」な側面からしてみれば同じ人間、同じ日本人として自分は認めない。 獣の類いの生き物なのだろう。ならば折に入れて見せ物にして丁度よい。一生折の中で見せ物として暮らしていけばいいだろうと思う。 そこらの石でも投げつけられながら一生を終えてほしい。 過激な発言になってしまったが凄く胸糞悪い作品だった。この作品を読んでいて「大雪りばぁねっと」の事も思い出し、余計に腹がたってきている。 そういう意味では感情移入させられる良い作品だったに違いない。
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自己肯定感の低さを人助けによって補おうとするメサイアコンプレックス。支援者側が救世主的・英雄的にふるまうことで、被支援者側は相対的に立ち位置が下がり支援側に盲信的にすがってしまうことを言うらしい。この連鎖で絶対的な立場の差が出来上がり、ついには支配するもの・されるものの関係に陥ってしまう。遠田と天ノ島の島民との関係はまさにこれに当てはまるだろう。遠田の横領は、島民から向けられる信頼と期待に虚栄心・承認欲求・ヒロイズム志向が満たされた結果、これだけ島民のために尽力しているんだから少しぐらいいい目を味わってもばちは当たらない、ぐらいの気持ちからエスカレートしていったものではないだろうか。 また、東京では何者でもない、ただの学生であった姫乃も、天ノ島では一転、「地獄に舞い降りた天使」と称えられ、遠田からは復興に必要不可欠な存在、と重用される。島民たちに心から寄り添いつつも、うすうす気が付いていてなお遠田の横領に加担し続けた根底には、自分の存在価値を認めてくれる、評価してくれる人を悪人と認めることは、自分の価値も同時に曖昧なものになってしまう、という気持ちがあった。 そして、アレキシサイミアの江村。感情はあるが、その感情に自分で気づくことが難しく、感情をうまく言語化できない、というその特性ゆえに孤独で、どんな形であれ求められることでしか居場所を見出すことができない彼が、生きていくために遠田の言うままに行動するほかなかったのは明らか。 天ノ島の復興支援金横領事件を引き起こしたのは、そんな、三者三様に震災復興に携わることで自己実現を遂げる、まさに共依存的関係。もちろんこの意識は、誰の心にも大なり小なりあるものであり、そういう動機でボランティア活動や援助に携わることも特に悪いことではないように思う。ただ、常にその意識を自覚しておかなければ、歯止めは利かなくなり、やがて、このような大きな悪事を生み出すことにもなるのだろう。
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面白くて一気に読み進めてしまいました。 東日本大震災をきっかけに起こる、ある島でのnpo団体における横領事件のお話でした。 人間模様が悲しすぎて、読んだ後に切ない気持ちになりました。若者が毒されて人生が変わっていくのが辛い、、 震災が起きた時の嫌なことが詰め合わされていました。色々考えさせられます、、、 しかし染井さんの小説はやはり面白いです。
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