1,800円以上の注文で送料無料

書くことの不純
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

書くことの不純

角幡唯介(著者)

追加する に追加する

書くことの不純

定価 ¥1,760

1,045 定価より715円(40%)おトク

獲得ポイント9P

在庫わずか ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2024/01/22
JAN 9784120057373

書くことの不純

¥1,045

在庫わずか
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/07/23

これは、今年の上半期(はもう終わったか汗、じゃあ年間と言い換えてもよい)に読了した中で、ナンバーワンかもしれない、少なくとも上位3冊には絶対入ると思う。 大好きな角幡さんの最新著作とあって、単純に「読もう」と思って手にした。自分の冒険譚にまつわるエッセイだろう、くらいの軽い気持ち...

これは、今年の上半期(はもう終わったか汗、じゃあ年間と言い換えてもよい)に読了した中で、ナンバーワンかもしれない、少なくとも上位3冊には絶対入ると思う。 大好きな角幡さんの最新著作とあって、単純に「読もう」と思って手にした。自分の冒険譚にまつわるエッセイだろう、くらいの軽い気持ちで。 ところがどっこい。 うむむ、これは哲学ですね。「書く」ことと、己の思いに従って、というか突き動かされて、人生をかけて向き合う極地行、著者自身の冒険という「行為」についての、己の哲学書でした。やられた。 とにかく、突き詰めている。自身の、冒険について。書くことについて。それを世のほかの人々(たとえば、わかりやすいところで言えば、星野道夫とか、植村直巳とか。芸術そのものとか)と重ね合わせたり、引き合いに出したり諸々しながら、表現することの意味、自身の行為とその思想、哲学に向き合っている。 読みながら、実は私自身の哲学(なんていう立派なものではないけれども、理想というか信念というか、まあ思い込み?)とは若干方向性が違っていたりして、ひそかに「えー.......」と少々意気消沈気味に読んでいたのだけれども。 本書の半分近くが、三島由紀夫がその材になっているのだけれど、三島は正直、あまり読んだことがなく、なんなら『レター教室』は面白いよね、くらいにしか思っていなかったのだけれども、本書であれこれ語られているのを見て、読んでみたくなった(ってか、今までも読もうと思って『金閣寺』とか『仮面の告白』とか、おいてあるんだけど読めてない汗)。 最近よく思うのは、天才と呼ばれる人は、なぜかみんな最終的には普遍性を追い求めるのだなあってこと。自分の人生を生きるとか、自己実現とか、そういう凡人の思考回路ではなく、物事の本質や普遍性、いま現実に向き合っているものではなくて、その先に何があるのか、その向こう側にあるものを追いかけている気がする。 角幡さんもそっち側にいっちゃうのかしら、とさみしい気持ちをおぼえたが、あとがきで「何かに触れ、経験し、深く感じいり、心を揺り動かされ、それを誰かに伝えること」が生きること、と結んでいてくれたのでちょっとほっとした。 私個人としては、人は関係性の中でしか生きられない、と信じているのでね。 本書を読みつつ、ジョン・クラカワーの『荒野へ』を思い出したり、山岳もの結構好きなのに『神々の山嶺』は知らなかったわ~、映画にも漫画にもなってるくらい人気作だったらしいのに、とショックを受けたり、そういや『デス・ゾーン』もまだ読めてなかったわ、と思い出したり、『アート・オブ・フリーダム』読んでみたい、と思ったり、フレーズもたくさん拾ったし、いろいろ忙しかった。 でもとてもよかった。一気読み。 やっぱいいなあ、角幡さん。十人しか喜んでくれない、なんてことはないと思います! 本年のベスト3に入りそうです。

Posted by ブクログ

2024/05/15

「内在」と「関係」、自分がどちらに重きを置いてるか考えさせられた。内在と言いたいが、関係に囚われているのは否定できない。記者として内在の赴くままに動いて、その行動が自分の心の中の「関係」に関わらず、他人の心に響けばと思えた。

Posted by ブクログ

2024/03/22

行為は純粋で、表現は不純である。命懸けの冒険をし、それを書いてきた冒険家・角幡唯介がたどり着いた、生の根源、表現の原型とは?

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品