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北辰の門
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馳星周(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2024/01/22
JAN 9784120057359

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商品レビュー

3.8

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2024/09/04

藤原三部作これにて終了! 今作は藤原武智麻呂の息子仲麻呂が主役。 権力の権化というべきか、天皇をも自分の持ち駒の一つとしてしか考えず皇帝を目指す様に著者お得意の暗黒小説のテイストを垣間見た。 中盤で道鏡が出てきた時にはジャブローでシャアが登場するシーンが蘇り、「奴だ。奴が来たんだ...

藤原三部作これにて終了! 今作は藤原武智麻呂の息子仲麻呂が主役。 権力の権化というべきか、天皇をも自分の持ち駒の一つとしてしか考えず皇帝を目指す様に著者お得意の暗黒小説のテイストを垣間見た。 中盤で道鏡が出てきた時にはジャブローでシャアが登場するシーンが蘇り、「奴だ。奴が来たんだ」と思わず口走ってしまったよ。 でも間違いなくシャアではない!むしろラスプーチンに近いかな。 まぁ道鏡は仲麻呂にとって邪魔な存在だったというのは間違いないのだろうけど、吉備真備の復活が致命的だったかな。海よりも深い智と思慮を持つものは強い。 最終盤に仲麻呂が天皇と皇室を滅ぼし唯一無二の存在になるべきだったという考えに至った時には少しゾッとした。 そして不比等に帰る。良い締め方だったように思う。

Posted by ブクログ

2024/08/31

奈良時代を背景にした物語で、なかなかに興味深い作品だと思う。同じ作者による『比ぶ者なき』(ならぶものなき)、『四神の旗』を読了していたが、その「後」という物語である。 『比ぶ者なき』は藤原不比等を主人公に据えた。『四神の旗』は藤原不比等の4人の息子達、上から順に武智麻呂、房前、宇...

奈良時代を背景にした物語で、なかなかに興味深い作品だと思う。同じ作者による『比ぶ者なき』(ならぶものなき)、『四神の旗』を読了していたが、その「後」という物語である。 『比ぶ者なき』は藤原不比等を主人公に据えた。『四神の旗』は藤原不比等の4人の息子達、上から順に武智麻呂、房前、宇合、麻呂の4人兄弟を主人公に据えた。本作は武智麻呂の子である藤原仲麻呂、後年に恵美押勝と名乗るようになる人物が主人公に据えられている。 「藤原氏」と言えば、大きな力を持った貴族ということになるが、彼らの台頭の礎を築いた不比等、それを受け継ごうとして政敵との抗争を繰り広げて疫病に斃れた4人兄弟、そして仲麻呂と「3代の物語」という様相である。 物語は、概ね藤原仲麻呂の視線で綴られるが、適宜視点人物が切り替わる。 本作の藤原仲麻呂は大変な野心家である。祭祀を司る天皇家に対し、政治や軍事の大権を握る「皇帝」というような家門を起こすようなことを夢見ている。誰であろうと対立的な者は排除し、皇太后の後援を得ながらその権力を強化し続ける。やがて娘婿であって自邸に一緒に住んでいたことさえある皇族を擁立し、先帝の娘から譲位という形で天皇に即位させる。 こうして絶頂期を迎えるのだが、後援者であった皇太后が崩御し、手近で支えてくれていた人達が他界するようになると「何か巧く運ばない」ということも眼に留まるようになる。他方で退位した先帝の娘は太上天皇となっていたが、かの道鏡という僧と出会う。 やがて太上天皇の側と、藤原仲麻呂が加わっている天皇の側とでの対立が表面化する。そして所謂「恵美押勝の乱」である。本作は「僅かな時間で強力な独裁体制が破壊されてしまう」、「絶頂を極めた男が謀反人として斬られる」という激動の様、そこへの道筋という物語である。 時代の歯車、人生の歯車が何か軋むというような様子が、あの大仏が登場した少し後というような時代を背景に描かれているのだが、或る程度の「普遍性」というような事柄も感じる。誰でも「勝ち続ける」という一方でもなく、「負け続ける」という一方でもない。思わぬ軋みと、急速な展開というのは在り得る訳だ。 なかなかに興味深い物語であった。

Posted by ブクログ

2024/05/20

天平時代に生きた人物が脳内でリアルに甦り、一気に読了。傲慢非情で自利のみ追求する藤原仲麻呂VS冷静沈着な策士、吉備真備。二人の最終決戦が見所だ。ドロドロした場面を嫌味なく淡白に描ける著者の筆力は秀逸。

Posted by ブクログ

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