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県警の守護神 警務部監察課 訟務係
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2024/01/22 |
JAN | 9784093867054 |
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県警の守護神
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商品レビュー
3.2
21件のお客様レビュー
久々にのめり込んで夢中になる本だった。ストーリーとしてはありえないのかもしれないが、でもあり得るのかもしれないとも思いながら、主人公のキャラクターの好意的で一気に読み切った。 何でもストレートではいかない世の中だが、警察官僚の中の駆け引きなど、実際はわからないがあってもおかしくな...
久々にのめり込んで夢中になる本だった。ストーリーとしてはありえないのかもしれないが、でもあり得るのかもしれないとも思いながら、主人公のキャラクターの好意的で一気に読み切った。 何でもストレートではいかない世の中だが、警察官僚の中の駆け引きなど、実際はわからないがあってもおかしくないなとも思った。
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一章を読み終えた時点でまず感じたのが、カタルシスが足りないということ。ハメられた人間と、手段も相手も選ばず救おうとする人間、両者それぞれのストレスはこの上なく感じられるのに、勝訴(?)できてもまるでスッキリしない。もろもろの事情が明かされ、最終的に陰謀が暴かれてもなお、なんともス...
一章を読み終えた時点でまず感じたのが、カタルシスが足りないということ。ハメられた人間と、手段も相手も選ばず救おうとする人間、両者それぞれのストレスはこの上なく感じられるのに、勝訴(?)できてもまるでスッキリしない。もろもろの事情が明かされ、最終的に陰謀が暴かれてもなお、なんともスッキリしない。主人公サイドをはじめとする登場人物たちにもあまり好感が持てず、なんなら都合のよい脇役たちや敵役の弁護士のほうが(描写が足りないだけに欠点が目立たず)好感度が高いくらいだった。
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「第二回警察小説新人賞」受賞作品。 横山秀夫の『陰の季節』では、警務部警務課調査官・二渡が組織を円滑に回すために暗躍していたが、同じ警務課にこういう係があることを初めて知った。 「警察は訴訟に負けてはいけない。敗訴事例は現場を萎縮させる。理不尽な訴訟に巻き込まれた警察官を護るこ...
「第二回警察小説新人賞」受賞作品。 横山秀夫の『陰の季節』では、警務部警務課調査官・二渡が組織を円滑に回すために暗躍していたが、同じ警務課にこういう係があることを初めて知った。 「警察は訴訟に負けてはいけない。敗訴事例は現場を萎縮させる。理不尽な訴訟に巻き込まれた警察官を護ること、すなわちそれは国民を護ることなんだ」 大義のためには手段を選ばず、なんでも利用。必要とあらば、”事実”を創作し、証拠さえもでっちあげる…刑事裁判モノしか読んだことがない自分には、目から鱗というか、民事裁判ってそう言うのでいいの?!と、唖然。それはともかくも、荒木の掲げる大義は深く得心のゆくものであるし、双方が確固たる信念のもと、先の先を見越して布石をうち、お互いの思惑を読み駆け引きする様は非常にスリリング。事件の裏に思いも寄らない真実も隠れていて、まさに警察小説と呼ぶにふさわしい内容だった。 『県警の守護神』というタイトルの割に、新人の女性警察官が話の中心に据えられていて、ちぐはぐな印象を受けたが、元々のタイトルは『県警訟務係の新人』だったようで、納得。『能面検事』の事務官然り、こういうヒロイン、警察小説や法廷モノの重厚さを台無しにするから、本当、いらない。次回はぜひとも、荒木が裁判官から警察官に転身し、県警の守護神と呼ばれるに至るまでの活躍ぶりを『県警の守護神ーエピソード0』として出してほしい。
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