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異常殺人 科学捜査官が追い詰めたシリアルキラーたち
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2024/01/17 |
JAN | 9784105073916 |
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異常殺人
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
3.8かな。面白かった。しかし、著者自身の話が多いところと、時系列がいじられててわかりにくいところが難点。 著者のポールの生い立ちや最初の妻のローリーの話、二人目の妻のシェリーの話など、私生活の話がいろいろ出てくる。最低限度より多く、ノンフィクションであるなら、別に省いても良いような話。 この本の読者が求めているのは、どうやって犯人を見つけたり、捜査をしたりしたのかであり、ポール自身の私生活についてはさほど興味が無いんじゃないかなと思った。つまり自分がそうなので。 だが、書かれている。 ということは、捜査官も一人の問題を抱えている人間だとアピールすることで、どれだけ犯人の思考をたどれても(犯人と同一化しても)善なる読者のそばに著者がいると紐付けたかったのかなと思った。あるいは、ただたんに話がまとまらなくて、書きたくて書いたか。 自分のこと大好きなのかも。 ポールの人となりは、自分で自分を弁護できてしまうので、妻側や同僚側の視点が無いとなんとも。いくら自分の欠点を認めて直そうと努力していると語っていても、この人絶対付き合いづらそう……と感じた。プライベートな友達出てこないし。仕事仲間の延長線上の友人は出てくるが、家に招いて食事をしたり一緒に趣味を楽しむ友人が出てこない。教会の集まりも嫌がってたし。ポールの趣味は犯罪捜査なので仕事上の友達しか出来なかったのかもしれないが、こんだけ生活について話してるなら、それ以外の友達が出てきても良さそうだが出てこない。 そして、時系列。 ポール自身が印象的な事件の話や、いきなり飛んで退職の話などするので混乱する。前菜のつもりのように犯人の目星について語られるが、自分にとってはそれは楽しくなかった。わかりにくい。 黄金州の殺人鬼までたどりつく経過を追ってからたどりつきたかった。 わかりやすく、ケース番号など振って事件を説明して欲しかった。個人のプライバシー保護のために変更を加えてもノンフィクションとして読みやすい構成が良かった。 これらのうんざりするところはあれど、ポールの捜査のやり方や、実際の事件はどういうものかの臨場感は味わえて面白かった。犯人が見つからず未解決でも、疑惑の眼差しや、おそらくこんな真相であろうとうかがえるような描写がされているので面白い。 正直、一市民としては警察の縄張り争いなどくそくらえなので、そんなプライド捨てて仕事しろと思いながら読んだ。改善されると良い。 で、結局、黄金州の殺人鬼を捕まえた決定的な武器が遺伝子情報による家系図作成サイトだった。マインスイーパーのように地雷である犯人へとたどりつく。 そこら辺の科学捜査には、いろいろな手法があるらしく、用語についてはよくわからんが、まあわかったんだろうという理解。 読んでて、東野圭吾のプラチナデータのような世界を求める社会になっちゃうなあと感じた。
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未解決事件の捜査が如何に大変かがよくわかる。本の大半は苦労して容疑者を捜し出すが、非該当の繰り返し。それも数年、十数年単位。 そのうちに捜査官の生活も破綻していく。おそらく真犯人はのうのうと生活しているのかもしれない。 事件のことだけでなく、捜査官の私生活の部分も描かれているが、...
未解決事件の捜査が如何に大変かがよくわかる。本の大半は苦労して容疑者を捜し出すが、非該当の繰り返し。それも数年、十数年単位。 そのうちに捜査官の生活も破綻していく。おそらく真犯人はのうのうと生活しているのかもしれない。 事件のことだけでなく、捜査官の私生活の部分も描かれているが、それがあるからこそ事件に真摯に立ち向かう捜査官たちの苦労がより重く感じられると思う。 ドラマや映画では表現できていない、捜査官の本当の様子を知ることができる貴重な記録。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「異常殺人」という邦題からはシリアルキラーの捜査を中心に書かれるのかと思っていたが、どちらかというとポール・ホールズさんの自伝のようなものだった。 「未解決殺人クラブ」でミシェル・マクナマラさんの話が出てきていたので、もう少し登場するかと思ったが、ミシェルさんはホールズさんの捜査官人生の中ではほんの少しの期間しか接触していなかった。しかし最後の最後にGSKの逮捕の重要人物になったのもミシェルさんとの関わりの中で起こったことだったし、もう事実は小説よりも奇なりを地で行くような話だったなあ、と思う。ミシェルさんの死が薬物過剰摂取というのが哀しい。 日本では、シリアルキラーがパッと思い浮かばない。ウィキペディアで見てみたら、結構いたけれど、アメリカには遠く及ばない。 アメリカに比べれば、日本は殺人事件が少ないように思える。そして科学捜査は全くアメリカに追いついていないように思える。 もちろん国が違うから当然なのかもしれないけれど、もう少し科学捜査に人員を割いてもいいのではないかと思う。 ホールズさんにとっての刑事による捜査を教えてくれたコンビ、コナティーさんとジャコメッリさん。そのジャコメッリさんの殉職、これもきついなあ、と感じた。自分の友人と遺体安置室で会うって、とても辛い体験だろう。 カリフォルニアでは死刑制度が復活したという。死刑廃止を主張している日本人はこのことにどう思っているのだろう。また仮釈放から数ヶ月後に性犯罪、殺人を犯した人が書かれていたが、それについてはどう思うのだろうか。 職場恋愛が禁止されているとか、ちょっと驚きの事情も本書に描かれている。ホールズさんはかなり繊細な人だと思えるし、二人の奥さんは非常に大変だっただろうな、と他人ながら思った。そしてあまりに凄惨な事件に対峙していると信心深い家庭で育っていても性悪説に傾いていくのだろう。 ホールズさんは被害者に自分の電話番号を教えている。多分、日本ではそういうことは出来ないと思う。妻の心には寄り添えなくても被害者の心情は慮ることが出来る、それが事件解決の原動力になる、なかなか人間性の不可思議を感じさせる話だった。 最後に解説を書いていたのがデーブ・スペクター!驚きである。
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