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江戸に欠かせぬ創作ばなし 綺堂随筆 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2024/01/10 |
JAN | 9784309420769 |
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江戸に欠かせぬ創作ばなし
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江戸ことばに関する随想から得意の怪談、明治期の落語から歌舞伎論、さらに“半七捕物帳”誕生のきっかけとなった人物との邂逅エピソード等々を記した随筆集。とにかく小気味良く読み易い文章で、百年前を生きた人物が書いたものとつい忘れそうになる。 岡本綺堂と聞くと、『半七捕物帳』あるいは『青蛙堂鬼談』をはじめとする怪談、さらに欧米怪奇幻想作品の翻訳など作家、翻訳家としての印象が強いのだが、巻末の年譜を見ると劇作家(新歌舞伎)、戯曲家としての仕事も非常に多作だったことがわかる。もっともその年譜は綺堂没後間もない昭和14年の雑誌「舞台」に掲載されたものなので、当時は作家よりも戯曲家としての名前が通っていたのかもしれない、が。 中盤の「明治の寄席と芝居」の章では、当時の歌舞伎や演劇への批評が延々と続き、その辺に門外漢な自分には少々退屈ではあったが、劇作家として活躍していたことがわかると、ここまで詳細に記してあらすじから演出、役者の演技にも細かく言及しているのも頷ける。 三遊亭円朝の「牡丹燈籠」が高座で人気を博し、歌舞伎化されてさらに評判を呼ぶのだが、その後高座で人気を呼んだ他の噺が次々と舞台化される流れが出来ていくにあたって(原作者である)噺家と劇作家、役者との間であれこれ起こるのは、つい先日のある事件を少し思い起こし、この手の問題は昔からあるものなのだなと感じたり。
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