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わかりやすさの罪 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2024/01/10 |
JAN | 9784022620873 |
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わかりやすさの罪
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商品レビュー
3.6
17件のお客様レビュー
朝日新聞出版から出ている雑誌「一冊の本」に二〇一八年から二〇二〇年まで連載されていたコラムをまとめた本。テーマは書名の通りで、連載当時に世の中で流通していたわかりやすい言説に対して著者が疑念なり考察なりをめぐらせていく。二〇二四年の文庫化にあたり各章に「いま思うこと」という付記...
朝日新聞出版から出ている雑誌「一冊の本」に二〇一八年から二〇二〇年まで連載されていたコラムをまとめた本。テーマは書名の通りで、連載当時に世の中で流通していたわかりやすい言説に対して著者が疑念なり考察なりをめぐらせていく。二〇二四年の文庫化にあたり各章に「いま思うこと」という付記が加わっている。書かれている対象はさまざまで、池上彰の『わかりやすく<伝える>技術』だったり川口俊和の『コーヒーが冷めないうちに』だったりするのだけれど、どちらも電車内の広告や書店で平積みされているのをチラッと見る程度しか馴染みのない(なんだか嫌だなこういう本は、と感じるだけで、手に取ろうとは全く思わなかった)自分には、まあそういう内容だろうな、仮にああいう本を読んだとしても、という感じだった。読み応えのあったのは、著者が文芸誌の編集者をしていた頃新人賞の応募作をひたすら読み続けていた話から始め、流行りの音楽に話題をすべらせつつ、ベタな共感を目指す創作姿勢に疑問を投げかける13章。一冊の本をページごとに分担して読み発表しあうという、よくある読書会のスタイルに、それって本を読むより、その場にいる人と繋がることを優先してない? と疑念を呈する23章。そもそも未知の新型のウイルスだから、どうしたらいいかわからないのに、それにわかりやすい説明を求め続ける人々と、わかりやすい説明を提供しようとする側の両方とも変なのでは? という「おわりに」。推し活って、とにかく推し続ければいいのだから迷わなくていいし、スッキリしてるし、楽しいんだろうけど、そんなわかりやすく誰かを、何かを、推し続けていいの? という「文庫版によせて」。実務上では、限られた時間の中で会議をしてとりあえずの結論を出して仕事をせざるをえないけれども、いや、でも、自分は、そんな簡単に結論や方針なんか出せないもんね、という気持ちでこれからも生きていきたい。
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「わかりやすい文章」や「わかりやすい問題」それ自体には特に違和感を持たないが「わかりやすさ」そのものにモヤモヤを最近感じていたので、そこに対して新たな視点を一つ得られたと思う。 でもやはりまだ「わかりやすさ」に対して霧が晴れていない感覚があるので何度か読み返したい
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世の中の物事は複雑で、自分の頭の中も複雑なのだから、その複雑な状態を簡単に手放して、わかりやすく考えてみようと強制してくる動きにからめとられないようにしよう。 **** ル・ボン『群衆心理』 2021年9月 (NHK100分de名著)★3
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