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奔流の海 文春文庫
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奔流の海 文春文庫

伊岡瞬(著者)

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奔流の海 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2024/01/04
JAN 9784167921538

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奔流の海

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商品レビュー

4.1

43件のお客様レビュー

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2025/11/23

ストーリーは大きく1部と2部に分かれる構成で、タイトルも付けられてるから意味あり気な印象でしたが読み終えるとあまり意味は無さそうです。 ストーリーほかなり可哀想な展開が続きます、プロローグで描写した家族がどう繋がるのかは後半の後半まで微妙に解らないのですがラスト50ページから一気...

ストーリーは大きく1部と2部に分かれる構成で、タイトルも付けられてるから意味あり気な印象でしたが読み終えるとあまり意味は無さそうです。 ストーリーほかなり可哀想な展開が続きます、プロローグで描写した家族がどう繋がるのかは後半の後半まで微妙に解らないのですがラスト50ページから一気に判明する流れは爽快感があるくらいです。 最後の最後で恋愛小説っぽい終わり方が少しギャップを感じましたが、青春ミステリーと呼べるのかなって印象を受けた作品でした。

Posted by ブクログ

2025/10/25

冒頭の台風による土砂崩れのお話はどこに出てくるのかと探りながら読んでいった。 台風被害の20年後、その町の娘の清田千遙と、東京からやってきた坂田裕二が出会い、物語が進んでいく。 裕二の残酷な生い立ちには読むのも嫌になる思いだったが、いい出会いもあった。 子どもは親を選べない。どん...

冒頭の台風による土砂崩れのお話はどこに出てくるのかと探りながら読んでいった。 台風被害の20年後、その町の娘の清田千遙と、東京からやってきた坂田裕二が出会い、物語が進んでいく。 裕二の残酷な生い立ちには読むのも嫌になる思いだったが、いい出会いもあった。 子どもは親を選べない。どんな酷い仕打ちを受けても逃げることができない。でもそれを救ってくれた大人がいた。 数奇な運命を生きる裕二だけど、運命を受け入れてしっかり生きていることに安心した。 初めての伊岡瞬さんの作品。 冒頭の台風被害からの話から、急に変わって千遙と裕二の話、裕二が千遙に出会うまでのお話が意外とスムーズに進んでいて読みやすかった。でも読むのは時間がかかった。 点と点が繋がる様がとてもスッキリした。 織姫星の話もよかったな。 ★3.5

Posted by ブクログ

2025/10/06

【慟哭の傑作】 伊岡瞬『奔流の海』: 引き裂かれた親子の運命 1.伊岡瞬さんへの信頼: 購読動機 私が伊岡瞬さんの作品を読む動機は、ひと言で言えば「伊岡瞬さんの作品だから」。 これまで、『本性』、『代償』など数々の作品を読んできました。彼の作品には凄惨な描写もありますが、私が...

【慟哭の傑作】 伊岡瞬『奔流の海』: 引き裂かれた親子の運命 1.伊岡瞬さんへの信頼: 購読動機 私が伊岡瞬さんの作品を読む動機は、ひと言で言えば「伊岡瞬さんの作品だから」。 これまで、『本性』、『代償』など数々の作品を読んできました。彼の作品には凄惨な描写もありますが、私が心惹かれるのは、事件の動機・背景、そして結末から押し寄せてくる、筆舌に尽くし難い感情です。 彼はもはやミステリー作家というより、現代社会の「陰」と「光」を映し出す作家だと感じています。 彼の作品を読むことは、社会の現実と向き合うことなのです。 2.運命を分けた奔流: 物語の始まり 『奔流の海』は、静岡県を襲った巨大台風とその凄まじい爪痕から始まります。 大災害の混乱の中、一組の親子が避難所で再会を果たせず、生き別れとなります。 親は、赤子が「生きているのか、亡くなったのか?」すら把握できないまま、20年という長い年月を過ごします。 運命によって引き裂かれた親子の慟哭が、物語の「奔流」となります。 3.孤独な少年と新たな出会い 一方、遠く離れた東京。 幼い頃から父親の暴力に晒されていた少年がいました。彼は母を守る一心で耐え抜きます。 しかし、父は事故、母は病で倒れ、少年は孤独に。施設で暮らすようになった彼の前に現れたのが、里親でした。 里親は彼によくしてくれますが、仕事が忙しく、多くを語りません。 4.過去を巡る旅: 動き出した運命の歯車 穏やかな生活が続いたある日、一人の謎めいた青年が現れます。 「お前の父の本当の姿を知りたくないか?」 この一言で、主人公は自分の人生を辿る過去を巡る旅へと歩み出します。 この道は、抗うことが難しい、激しい起伏のある運命の奔流そのものとなっていくのです。 5,読後に残る問い: 私たちが向き合うべきテーマ ①産みの親と育ての親。 ②生きる価値、そして目的。 ③信じる相手を持てぬ孤独。 これらは、私がこの作品を通じて考えさせられた、重層的なテーマ群です。 伊岡さんは、この作品の着想を、ある街で見た「子供を探している町内会掲示板」だと語っています。 一人の子供が成人するまでの物語の中に、私たちの想像を超えた「愛」と「断絶」のストーリーが展開されます。 『奔流の海』は、人間の「業」と、それでも希望を捨てずに生きようとする「愛」を描き切った、しっとりと涙を流してしまう傑作でした。

Posted by ブクログ