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そこにある山 人が一線を越えるとき 中公文庫
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そこにある山 人が一線を越えるとき 中公文庫

角幡唯介(著者)

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そこにある山 人が一線を越えるとき 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2023/12/21
JAN 9784122074521

そこにある山

¥715

商品レビュー

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2024/08/31

人生とは事態の連続で、過去からのうねりや隆起が現在へと繋がってきているという解釈はなるほどと思った。先のリスクを考えて合理的な選択をすればするほど、ありふれた人生となる。だから、目の前で起きている事態を、自分なりに考えてどのような行動を選択するか判断する。そうすることで、その人の...

人生とは事態の連続で、過去からのうねりや隆起が現在へと繋がってきているという解釈はなるほどと思った。先のリスクを考えて合理的な選択をすればするほど、ありふれた人生となる。だから、目の前で起きている事態を、自分なりに考えてどのような行動を選択するか判断する。そうすることで、その人の人生の固有度が生まれてくるという点も面白い視点だなと。 あと仕事でも、よく目指すキャリアは?5年後に何をしていたい?と目標を決めてそこから逆算して考えることが多い。でも、本書では、目的地を決めてしまうとそこまでの道のりが単なる過程のものになってしまうと言う。なるほど、人生でも仕事でも先のことばかり考えるのではなく、事態の連続で生じている目の前のことに、もっと没入する必要性が述べられていて、生きづらい世の中を生きていく中でも少しヒントになる考え方なのかなと。 冒険家である角幡さんの目線で上記のような人生観が書かれていて興味深い内容でした。 最後に、文中で同じような内容がかなり繰り返されている印象がありそこは気になりました。言い方が悪いが何とか引き伸ばそうとしている感じ? でも、角幡さんの軸となる考えの部分だから繰り返し言われることで頭に残ると考えたら悪くないのかも?

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2024/03/07

冒険者である筆者による、結婚観や冒険観。 筆者は結婚を「私の過去そのものの現在における隆起」と書いていたが、私の場合は出産がそれに当たるなあと感じた。なぜ子どもをもったか?確かにあれは「産まない選択肢などなかった」に尽きる。子どもをもつということは、自分を中心に考えるならば、自...

冒険者である筆者による、結婚観や冒険観。 筆者は結婚を「私の過去そのものの現在における隆起」と書いていたが、私の場合は出産がそれに当たるなあと感じた。なぜ子どもをもったか?確かにあれは「産まない選択肢などなかった」に尽きる。子どもをもつということは、自分を中心に考えるならば、自分の時間がなくなり、時には理不尽さに付き合わなくてはいけなくて、結構自分に不利益と思うんだけど、でもこれは自分の合理的選択ではなくて、事態の隆起なんだと考えたら、妙に心が安らいだ。

Posted by ブクログ

2024/02/17

冒険と結婚を並列して語っている。  それは目の前に立ち現れた事態で、事態に対処する成り行きが結婚であっても、極夜の北極圏を冒険することも、事態に対処することについて、どちらも同じなんだと。  最終盤の冒険論は特に印象的で、40代を迎えた冒険家は体力の衰えを感じながらも、うまく...

冒険と結婚を並列して語っている。  それは目の前に立ち現れた事態で、事態に対処する成り行きが結婚であっても、極夜の北極圏を冒険することも、事態に対処することについて、どちらも同じなんだと。  最終盤の冒険論は特に印象的で、40代を迎えた冒険家は体力の衰えを感じながらも、うまく次のステージに移行できたように見える。60代を迎えようとする私も次のステージに移行しようとするが、体力や身体の機能的な劣化が想像以上に大きく、戸惑っている。  50代の頃、60代になった時にやりたいと思い浮かべたことに対し不安がよぎる。冒険家の思索を咀嚼し自身の考え方のベースをつくりたい。 冒険家の思索と冒険行を楽しみに、体力優先のお楽しみを頑張りたいな。

Posted by ブクログ

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