なんかひとりおおくない？

うめはらまんな(著者)

• 販売会社／発売会社: BL出版
• 発売年月日: 2023/12/13
• JAN: 9784776411123

商品レビュー

2024/07/22

これも夏休みの思い出。

なんかひとりおおくない？って、ちょっとこわいのかと思ったけど…。
絵がかわいいのでこわさもちっちゃな感じ⁉︎
いわゆる、座敷童っておばけというよりいっしょに遊びたがって、見守ってくれるいい子が混ざってますよー的な感じ。

田舎の家なので隠れ場所がたくさんあって…
かくれんぼしたらなかなか見つけられない？
ひとりで隠れるのはこわい？
見つけられずにずっーとドキドキするのもこわいけど…
たくさんいると忘れらて、もっとこわい思いをしたり…
見つけてもらえず、みんなドッジボールをしてて、泣きながら出てきた妹の気持ちが、すごくわかる。

この絵本は、線画なので緻密さが際立っている。
家の中の座敷の鴨居や天井、水屋、椅子、小物にいたるまで表情があるようで見入ってしまう。
庭先のたくさんのひまわりも動いているようで凄い。
田舎の家だからこその空気感。
この雰囲気に子どもたちもかくれんぼをしようってなるのだろう。
そこに参加したくなるだれかさん…

非日常を味わえるのも夏休みならでは。

2024/07/21

夏休み前の読み聞かせ
2年生　5分程度

夏休みは田舎のおじいちゃんの家に、いとこ全員がお泊りする。
都会のマンションと違って昔ながらのおじいちゃんの家には、茅葺の屋根、梁がめぐる屋根裏、縁側、庭での菜園、寝るときには蚊帳と珍しいものがいっぱい。
いとこたちは、家の探索やかくれんぼ、庭ではスイカの種飛ばしやドッチボールで過ごしている。
　でもちょっと変なんだ。
　全員見つけたはずのかくれんぼ、いきなり成長したスイカ、もどってきたボール。
　それに、なんか一人多くない？
夏休みの終わりごろ「その子」が現れた。そしてフッと消えていった。
おじいちゃんは笑いながら「そりゃあざしきわらしだ。おじいちゃんや、お前たちのお父さん、お母さんも子供のころに遊んだもんだ」って言った。
もう一度一緒に遊びたくてざしきわらしを探したけれど、その子は見つからなかった。

夏休みは終わっていとことたちはみんな自分の家に帰る。
来年も来るからな、ざしきわらし。そしたらまた一緒に遊ぼうな。

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題名からちょっと怖い話かとも思ったのですが、ほんわかしたかわいいお話です。
白黒の絵にも温かさがあります。おじいちゃんの家の楽しさも良いですね。
いとこたちの中に座敷童子がこっそり紛れているので、教室の児童は「あそこにいる！」など探していました。

2024/07/19

夏休み前に5歳児クラスで読みました。タイトルに惹かれて購入しました。私は本屋で見つけて購入したのですが、図書館で借りて読んだことがあるという子もいたので有名な絵本だったのでしょうか？
子どもらしい感性で描かれたホラーな絵本です。きっと子どもだけが出会うことができる夏の特別な経験ですね。ちょっと怖いような、でも不思議と楽しさもある座敷童子との関係性が良かったです。表紙と裏表紙が繋がっていたり、絵本の表紙側の見返しで7人だった子ども達が裏表紙側の見返しでは8人になっていたり、ページ毎にどこに座敷童子が隠れているか探すのも楽しかったです。